F1ニュース

2017.01.03

2017新春F1覆面座談会(1)ワールドチャンピオンの去り際は、あれで正しかったのか?


 読者のみなさん、新年ゆっくりとお過ごしだと思うが、F1界に休みはない。年明け早々ではあるが2017年も話題が盛りだくさんのF1がどうなるか、新春早々、恒例の覆面座談会という形でお届けする。今回はF1界の酸いも甘いも知り尽くした毎度の毒舌ジャーナリストたちに加え、「俺にもしゃべらせろ!」と言わんばかりの、とある個性的フォトグラファーがこの宴に飛び込んできた。

 今回もかなりきわどいF1界の核心に触れるので、彼らの身元を明かすことは難しい。以下に最小限のプロフィールを紹介するのでこれで勘弁してほしい。

A氏:美食と美女には一家言ありの情報通ジェットセッター
B氏:見た目はラテン系、足とタフさで独自のネタを稼ぐ、プレスセンターの主
C氏:今回初参戦、見た目も心も超体育会系なアート系フォトグラファー

 また、昨年から今年にかけてのF1界はとにかく話題が豊富だったので、この座談会の宴もあまりに盛り上がり過ぎてしまった。そこで、4回に分けてお届けするのでご容赦を。パート1となる今回は、ニコ・ロズベルグの初タイトル獲得と電撃引退から進めさせて頂く。

──ロズベルグ初戴冠から、衝撃的な引退発表という16年シーズンの幕切れ。チームメイトのルイス・ハミルトンに速さで負けている印象のロズベルグは、そもそもチャンピオンに相応しいドライバーと言えるのか?

A氏「最後までロズベルグの実力を認めていない関係者は実際いたよ。やっぱり今までの負けっぷりがあまりにも情けなかったからね。今年は開幕から4連勝したわけだけど、それでもシーズン中は『最終的に彼はまた負けるだろう』という予想をする人が多かった」

B氏「でも、ロズベルグをよく知るチーム内のスタッフはその逆で、シーズン中はロズベルグの初タイトルを予想していた。これはパドックで聞いた話だが、ロズベルグは15年のメキシコGPのテレメトリーデータを元にして、ドライビングスタイルを変えたらしいんだ。実際にはその前から変えようと試みていたそうだけど、その時はまだタイトルが決定していなかったので、なかなか変えられなかったようだ。でも、15年のアメリカGPで早々にハミルトンのタイトルが決定すると、もうロズベルグにはためらう理由はなくなった。その結果、予選は速くなり、レースでもタイヤの使い方がうまくなって戦略にも幅ができたと、あるチームのスタッフが言っていたんだ」

A氏「とはいえ、2016年シーズンの中盤戦はハミルトンがポイントで逆転して、ロズベルグにとってはネガティブな方向になりかけたけど、彼は勝てない時期も粘り強さを見せて、今までとは違う戦い方をしていたんだよね。ラスト数戦はずっと2位だったけど、あの2位も確実にチャンピオンを狙う姿勢が現れていた。昨年のタイトル争いに関しては充分、チャンピオンに相応しい戦い方をしていたと思う。ま、私は昔からロズベルグのファンだったから贔屓目もあるんだが(笑)」

B氏「ちなみに、ハミルトンはロズベルグがドライビングスタイルを変えたことを、意外にも夏休みまで重要視していなったらしいんだ。ハミルトンとしてはパワーユニットのトラブルさえなければ、ロズベルグに負けるわけがないと踏んでいた。ところが、得意なはずのシンガポールGPで2016年はロズベルグに完敗。すると今度はハミルトンが1年前のロズベルグのように、テレメトリーデータとにらめっこして、ドライビングスタイルを研究し始めた。そして、続くマレーシアGPで完璧な走りを披露。だからこそ、PPを獲得しながら決勝で戦列を離れることになったエンジンブローを誰よりも悔しがっていたんだ」

A氏「なるほどね。ところで、ロズベルグのあの引退発表には驚かされたよ。最終戦のアブダビではまったく辞める素振りはなかったからね。アブダビの決勝でハミルトンの“ハラスメント”(意図的なペースダウン)を受けながらもタイトルを獲って、ロズベルグとハミルトンの対決はまだまだ続くんだろうなと思ったし、そういう原稿も書いていたんだが(笑)。予想していた者は世界中で誰も居なかっただろう。(チーム代表の)トト・ウォルフも本当に驚いたというからね」

C氏「あのアブダビを最後に引退するかも、なんて考えて彼と接していた関係者はまず居なかっただろうね」

■見解の異なるタイトル決定戦のハミルトンのスロー走行戦略


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