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F1 ニュース

投稿日: 2017.01.03 09:00
更新日: 2017.01.05 15:34

2017新春F1覆面座談会(1)ワールドチャンピオンの去り際は、あれで正しかったのか?

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F1 | 2017新春F1覆面座談会(1)ワールドチャンピオンの去り際は、あれで正しかったのか?

──そのアブダブでは、ハミルトンの意図的なペースダウンが話題になった

A氏「私はハミルトンがやったことは何の問題もないと思う。結果的にあのアクションが最終戦を盛り上げたしね。現場で多くの関係者に聞いたけど、『あれは妥当な行為だ』という見方が大半だったよ。個人的には2016年のベストレースだったと考えている」

“意図的な”ペースダウンが議論を呼んだ
“意図的な”ペースダウンが議論を呼んだ

C氏「その意見には同感だね。ハミルトンの戦略に対して『チームの指示を無視した』だの、『スポーツマンシップに反する』だの議論するのは、レースファンに対して失礼だ! F1ドライバーはワールドチャンピオンになるために走っている訳で、チャンピオンの可能性がある最終戦で『オレは年間ランキング2位でいいや』と思うような奴は居ないんだからさ。そのドライバーに対して、戦いを諦めさせるような指示を出したチームの方が批判されるべきだと思う。あれは最低の指示だった!」

B氏「ただし、チーム内にスタッフの中には、いまだにハミルトンに疑問を持っている人はいる。16年のハミルトンは2連覇した実績にあぐらをかいてスタートを何度もミスし、エンジンブローに見舞われるとチームを批判するなどして、チーム内の人間からは信頼を得ていなかった。タイトルを獲りたいのはわかるけど、それは自分のベストを尽くしたうえの話で、アブダビのハミルトンは相手の足を引っ張ろうとしていた。しかもチームメートの。じゃあそれであのアブダビGPでハミルトンが逆転でタイトルを獲得したとしても、果たしてどれだけの人が感動したんだろうか」

A氏「まあ、いろいろ曰くの残る最終戦だったことはたしかだね。それにしても、昨年のF1についてもうひとつ言わせてもらうと、理解に苦しむペナルティが多すぎたと思う。危険だと騒がれている(マックス)フェルスタッペンの走りなんか、ほんの10年前は日常茶飯事だったというのにね」

──なぜかフェルスタッペンがやると、大げさに報道されてしまう。セバスチャン・ベッテルなど、批判的な意見を言うドライバーも多い。

C氏「単純にベッテルが腑抜けなんじゃないの?(笑)」

A氏「昔のサーキットはグラベルやウォールが近くて、コース外に押し出されるイコール、リタイアだった。だけど、そんなに騒がれなかったし、そういうものだと思ってレースしていたのにね。いまはランオフエリアは舗装されているから、少しぐらいはみ出しても戻ってこれる。なのにこれほど騒ぐのはね……」

A氏「まあ、2016年のベッテルは少しばかり様子がおかしかったように見えた」

C氏「マシンが遅くて苛立つのは分かるんだけどね」

B氏「メキシコGPで(レーシングディレクターの)チャーリー・ホワイティングに国際無線で暴言を吐いた件、ベッテルはイギリス人にも普通にジョークが通じるほど英語が達者だから、感情的になってもナチュラルに英語で放送禁止用語を連発してしまった。15年のベルギーGPでタイヤがバーストしてリタイアした後のテレビインタビューでも、放送禁止用語を使ってまくしたてていた。それと注意しなくちゃいけないのは、国際映像で流れている無線はFOMが選択しているということ。無線に関しては、ベッテルが悪者扱いされている感はあった」

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