新しいフロントウイングは、レギュレーションが要求しているように、後退角のついたデルタ翼のような形状が特徴だ。このモデルを見ると、フロントホイール周辺の気流をうまく流すために、フロントウイング外端部のトンネルとカスケードフラップについては、従来よりもさらにアグレッシブな形状が試みられていたことがわかる。

 その内側に見られる逆L字型のカスケードは、最近よく耳にする「Y250ボルテックス」に対して作用するものだ。Y250ボルテックスは、左右のフロントタイヤの干渉を防ぎながら、フロントノーズまわりの気流を効率よく後方へ導くのに役立つ。

マノーの2017年型マシンの風洞モデルと共に記念撮影をするスタッフたち
マノーの2017年型マシンの風洞モデルと共に記念撮影をするスタッフたち

 ノーズは2016年のマノーと同様に、全体に幅が広いタイプだが、その先端はフロントウイング中央部のニュートラルセクションの真上で終わっている。彼らは昨年のロングノーズが、ボディに沿って流れる気流をブロックしていたことに気付き、その部分の改善を目指していたようだ。

 サイドポッド前端の側面に立つ整流板は、昨年のマシンと同様のものが引き継がれている。従来よりワイドになるサイドポッドのショルダー部分の気流を整えるのにも、これが役に立つのかもしれない。

 もうひとつ、この写真で目についたのは、新しいリヤウイング翼端板の形状だ。翼端板の間隔が下に向かって狭くなる造形は、昨年フェラーリがピレリのタイヤテストで走らせたダウンフォース強化版の2015年型マシンでも見られた。

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