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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.04 18:42
更新日: 2017.03.04 18:46

マクラーレン・ホンダMCL32:名門復活へ邁進。攻めの姿勢が現れた新車【2017F1マシン分析】

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F1 | マクラーレン・ホンダMCL32:名門復活へ邁進。攻めの姿勢が現れた新車【2017F1マシン分析】

 空力については、随所に攻めの姿勢がのぞく。ノーズ処理にこそ特色はないが、注目すべきはその後方だ。フロントウイングのステーは前後の幅が長く採られたもので、左右に3カ所ずつの開口がある。

 本来ノーズ脇で逃げるはずの気流を、ここから車体下に向けて採り込む。レッドブルのノーズ先端開口もしかり、フロアに向かう空気量がこれで増すわけだ。それを異なるアプローチで行なっている。

独特の開口部を持つフロント部
独特の開口部を持つフロント部

 フロントウイングに関しては、新規定に合わせて左右の後退角がつくものの、翼形や構成については昨年終盤戦の初回フリー走行でテストされていたデザインが、ほぼ踏襲されている。具体的に言うと、昨年までの標準仕様であった翼端板近くでのメインプレーンの深い上への折り返しが解消されたタイプだ。

 リヤウイングも同様で、翼形にはいまのところ、既存の仕様からの主立った進化はない。ただ、翼端板デザインはすでにテストの初期段階から、新思想が折り込まれたものだ。タイヤから少し上の位置に複数の大胆な開口処理を持ち、気流を内側に引き込んで制御する。その手法は、完全に他車とは一線を画するものだ。

リヤウイングにもスリットが刻まれている
リヤウイングにもスリットが刻まれている


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