真円・硬質・食いつく
さらにミシュランで定評のあるユニフォーミティ(=均一性)や真円度の高さ、そして硬いのにしなやかなケース剛性のおかげか、乗り心地はパリッと硬質なのに不快感がまるでない。そして食いつくのに転がる。あらためて技術の進歩はすごい……と、しみじみ思ってしまう。
ミシュラン自慢のウェットグリップ性能
ミシュランの自慢といえばウェットグリップだ。MICHELIN PILOT SPORT 4は前身のMICHELIN Pilot Sport 3に対し、ウェットのテストコースで1.7%のタイムアップを実現しているという。
今回の試乗後半では幸運にも雨が降り、実際に濡れた路面でのテストをする事も叶ったのだが、ドライ路面とのグリップ力が変わりないと感じられる程。コンパウンドが新しくなった事、縦方向のトレートグルーブと横方向のアンチ・サーフ・システムが効率的に排水を促している事が効いているのだろう。
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