遠藤智のMotoGP現地情報:終わりと始まりのバレンシア

 ロレンソが初日に乗ったドゥカティ・デスモセディチGP16。初日はライディングポジションを合わせるのに多くの時間を費やしていた。直線番長といわれるドゥカティを、高いコーナーリングスピードを武器にするロレンソがどう乗りこなすのか。大きな注目が集まっている。

遠藤智のMotoGP現地情報:終わりと始まりのバレンシア

 2017年型RC213Vのプロト。エンジンはビッグバンを採用。これまでのサウンドとは明らかに違う低音サウンドだった。現状では、まだまだストレートのスピードに不満はあると言われるが、乗りやすいのか、タイムは向上している。これからどう開発が進んでいくのか注目される。

遠藤智のMotoGP現地情報:終わりと始まりのバレンシア

 ドゥカティからスズキに移籍するイアンノーネも初ライドから好パフォーマンスを披露。2日目に転倒を喫したが、2日間総合で4番手。スズキ陣営もイアンノーネに大きな期待を寄せることになった。ビニャーレス、ロレンソ、そしてイアンノーネと大物移籍組は、それぞれ好スタートを切った。

遠藤智のMotoGP現地情報:終わりと始まりのバレンシア

 チャンピオンのマルケスは、2日間ともにニューエンジンのテストに集中。2日目の最後には、ニューエンジンと16年型エンジンの比較テストをするロングランも実施。着実にメニューを消化した。ライダーパフォーマンスでは、現状、敵なし。マシンが決まれば14年のシーズン13勝越えも期待される。乗りに乗れている23歳である。

遠藤智のMotoGP現地情報:終わりと始まりのバレンシア

 バレンシアサーキットからほど近いChiva(チバ)の街にライダーたちが行くレストランがあり、その店の中には、2003年の日本GPで亡くなった加藤大治郎さんと店のオーナーの絵が飾られている。大ちゃんを知る者にとっては、バレンシアGPでは、レースウイークに一度は行く店である。

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遠藤智

1957年生まれ 北海道厚岸町出身。小学生の頃は野球少年。中学では柔道、高校時代は吉田拓郎に憧れ、バイクの魅力にもとりつかれる。19歳で上京。平忠彦のメカニックを経験、自身では鈴鹿4耐で優勝、8耐では最高位12位。マン島TT、マカオGPなど海外のレースの経験も豊富。その後、角川書店が発行していたバイク総合誌「ウイリー」でライター兼ライダーとして活躍。1990年からは2輪の世界グランプリを中心に海外レースの取材を開始する。日本スポーツプレス協会(AJPS)会員、国際スポーツ記者協会(AIPS)会員、日本レース写真家協会(JRPA)会員。

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