不安定な天候となったフリー走行。そして予選はウエットコンディションとなり、マルク・マルケスが今季3回目のポールポジションを獲得。通算68回目は歴代1位の記録を更新した。
去年までポールポジション記録で大接戦となっていたホルヘ・ロレンソは65回、バレンティーノ・ロッシの64回をじりじりと引き離している。2番手にはベストグリッド獲得のダニロ・ペトルッチ。3番手にはダニ・ペドロサ。レプソル・ホンダ・チームのふたりがフロントローに並ぶのは今季2回目だった。
予選ではタイムが肉薄するザクセンリンクだが、決勝ではパッシングポイントがないために、すぐにばらけた展開となる。
高速サーキットでは、スリップの使い合いとなり、予選も決勝も大接戦となるが、ザクセンリンクのようなテクニカルコースでは、いくつものグループに別れてしまう。
それだけ予選グリッドが重要となるのだが、ウエットコンディションとなった予選で苦戦したバレンティーノ・ロッシ(予選9番手)、アンドレア・ドビジオーゾ(予選10番手)、マーベリック・ビニャーレス(予選11番手)はトップグループからあっという間に離されてしまう厳しい戦いを強いられることになった。
オランダGPに続き、レースウィークを通じて不安定な天候となったドイツGP。金曜日、土曜日のフリー走行と予選は、目まぐるしく天候が変わったが、ウエットでもドライでも安定して速かったマルク・マルケスとダニ・ペドロサ、そしてジョナス・フォルガーの3人がトップグループを形成した。
この中からフォルガーはずりずりと落ちていくのだろうと思われたが、マルケスを抜いてトップに立ち、マルケスと最後まで優勝争いを演じて地元ドイツファンも大喜びだった。





