しかしレースはこれで終わらず。最終スティント終了を目前に立て続けの波乱が発生する引き金となったのは、こちらもSCBで活躍を演じるラファエル鈴木(PMOフルタイム・スポーツ/リンク&コー03 TCR)で、高速右コーナーのターン7『Laranjinha(ラランジーニャ)』でコントロールを失いバリアにクラッシュ。このアクシデントでセーフティカー(SC)がコースインする。

 迅速な撤収作業でレースはわずか1周後に再開されると、今度はギャップの詰まった隊列でポジション争いが激化。モンテネグロ(ホンダ)、オスマン(クプラ)、そしてカカ・ブエノ(プジョー)の3台がマルチクラッシュの憂き目に遭う。

 即座のアクシデント検証を終えたスチュワードは、モンテネグロに「この事故の原因を作った責任がある」と認定し、昨季チャンピオンはまさかのレース失格処分となってしまう。

 これで最終結果はほぼ確定……と思われたファイナルラップでもさらなる波乱が起き、トップ5を形成していたトヨタ陣営のパラディーニ・レーシングが、無念の燃料不足に見舞われ転落。ロッソ/マルケス組、ファビアン・シャナントゥオーニ/エンリケ・ボルダス組、そしてファブリツィオ・ペッツィーニ/ファン-パブロ・ベッソーネ組の3台は、それぞれ7位、9位、10位でフィニッシュした。

 これでプジョーのカルドゥソに対し0.7秒差でチェッカーを受けたレイス/フォレスティ組が、新型クプラ・レオンVZ TCRのデビューウインを達成。3位にもギリェルメ・ライシェル/ギリェルメ・サラス組(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が入り、シリーズの初代チャンピオンチームがダブル表彰台を獲得した。

 そして最後のポジションシャッフルにより、コブラ・レーシングチームのチアゴ・ヴィヴァクアとニコラス・コスタのカローラGRS TCRがトヨタ勢最上位の4位に。同じく元F1ドライバー、ノルベルト・フォンタナとフェリペ・マルホイ組(コブラ・レーシングチーム/トヨタ・カローラGRS TCR)も、優勝ペアから13秒差でトップ6に入った。

 この勝利で即座にバランス・オブ・パフォーマンス(BoP/性能調整)の新たな数値を適用された新型クプラ・レオンVZ TCRは、TCR規定を統括するWSCグループの技術部門より最低重量1265kg、車高80mmの通達を受けることに。エンジン出力は100%を維持したものの、先代モデル比で10kgと10mmの増加となっている。

今季唯一の耐久戦は新型クプラ・レオンVZ TCRのレイス&フォレスティ組が制覇/TCR南米開幕戦
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今季唯一の長距離戦としてセクションを2分割した40分レースに分け、そのインターバルに20分の休憩が入るという独自形式のフォーマットで争われた
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