この瞬間に後方でクラッシュしていたジョシュ・ベリー(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)に続き、リスタートではジミー・ジョンソン(レガシー・モーター・クラブ/トヨタ・カムリXSE)と絡んだロガーノもまた戦列を去り、さらに125周目にはトゥルーエクスJr.が単独スピンを喫してふたたびコーションの起因となるなど、最後の勝負を前に混沌とした空気が立ち込める。

 すると終盤6番手にいたカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が、ハムリンのボトムを狙った際に姿勢を乱し、ここでレースはオーバータイム決着へ突入。ブッシュにとってはレギュラーシーズン大詰めで、ふたたびの試練に見舞われる。

 残り2周のリスタートで首位はブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)、その隣に王者ブレイニーの勝負で最後のスプリントへ向かった隊列は、ここでケセロウスキーがまさかのガス欠でゆるゆるとピットレーンへ姿を消すと、その背後にいたラーソンがクリーンエアでグリーンフラッグを迎える。

 ターン1突入でボトムラインを抑えて首位浮上に成功したラーソンだったが、その背後ではマルチクラッシュが発生し、ここでハムリンも11号車を大破させ32位でレースを終えてしまう。

 仕切り直しとなった2度目のオーバータイムでは、ふたたびアウトサイドに追いやられたブレイニーがターン2でレディックにも先行を許し、そのままホワイトフラッグへ。しかしその直前、ライアン・プリース(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)がバックストレッチでスピンを喫し、不動となったことでコーションが発動し、勝負はここで正式決着。ラーソンが“聖地”ブリックヤードで今季4勝目を飾ると同時に、NASCARでもっとも権威あるレースのひとつで初勝利を収めた。

「ここは本当に名誉ある場所、神聖な場所だ」と、ヘンドリックの重役を務めるジェフ・ゴードンがブリックヤード初開催のNASCAR戦を制した30年後に、同地で改めてシリーズをリードを奪還した2021年カップ王者のラーソン。

「ふたたびオーバルでレースをする機会を得られてとてもうれしい。僕らのチームは素晴らしい仕事をした。つまり決して諦めなかった、ということさ。ファンの皆とこの場所が大好きだ! インディカーでの初挑戦を経てすべてが運命どおりに1周し、今日は僕らにとって定められた結果だったということだね」

 そんな伝統の2.5マイルオーバルで併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第20戦『ペンズオイル250』は、最終ラップの最終コーナーでリードを奪うドラマチックな展開を制したライリー・ハーベスト(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が、前戦のコール・カスターに続き今季初勝利を抑めることに。

 そして近隣のインディアナポリス・レースウェイパークで金曜の夜に開催されたNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第15戦『Tスポーツ200』では、タイ・マジェスキー(ソースポーツ・レーシング/フォードF-150)が大会連覇で今季初優勝を飾っている。

イエローチェッカーによりカイル・ラーソンが今季4勝目。レースベストの40周をリードしたレディックはまたも2位に
カマロZL1のルーフに飛び乗り、グランドスタンドの大観衆に手を振って応えた勝者ラーソン
ヘンドリックの重役を務めるジェフ・ゴードンがブリックヤード初開催のNASCAR戦を制した30年後に、同地で改めてシリーズをリードを奪還した
コール・カスターやアリック・アルミローラとの三つ巴を制したライリー・ハーベスト(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)がエクスフィニティ・シリーズで今季初優勝
0.686マイルのショートトラックでは、タイ・マジェスキー(ソースポーツ・レーシング/フォードF-150)がクラフツマン・トラック・シリーズで大会連覇を飾っている

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