すると最終ステージ終盤でトップ争いの輪に復帰していたラーソンが、ターン3でブレイニーとオースティン・ディロン(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)の中央に割って入ろうとして姿勢を乱し、敢えなくスピン。ピットロードではHMSのクルーがディフューザーフラップを所定の位置に戻さなければならなかったため、ここでトップ10圏外にポジションを落としてしまう。

 この最終コーションで、ここまで燃費走行を続けていたレディックはステイアウトの判断を下し、一方のブレイニーはハムリンとエリオットを従えピットレーンを後にする。

 ここから残り7周のリスタート。前を行くレディックとブレイニーに対し、ハイサイドから仕掛けたハムリンが首位を奪うと、ホワイトフラッグを前にしたターン3~4では、粘りを見せた王者ブレイニーが差し返す意地を見せる。

 これで実質3台の勝負となったファイナルラップ。ターン1~2でボトムを選択したレディックが、まずはチーム代表のハムリンを仕留めると、そのままバックストレッチを3台パックの中央で通過。速度を乗せた45号車カムリXSEは、そのままターン3~4のハイラインへ突入し、王者ブレイニーをオーバーテイク。レースハイの97周をリードした勝負でトップチェッカーを受けた。

「明らかにがっかりだ」とフィニッシュ目前で2位惜敗のブレイニー。「勝つチャンスは大いにあったのに、最後のラップがあまり良くなかった。ターン3に激しく突っ込んだと思ったら、レディックが猛スピードで突進し、彼にラインを奪われた。あそこで1台に行かれ(勝機を)失ってしまったのは残念だ」

「12号車のクルーみんなが本当に速いレースカーを持ってきてくれたことに感謝している。(最終戦の地)フェニックスに行くチャンスは大いにあったが、まだもう1回チャンス(次戦マーティンスビル)が残っているし、それを楽しみにしている」

 そう語った“ベストルーザー”に対し「コーナーで追い詰められたんだ。他に選択肢はなかった」と明かした勝者レディックは、ひと足先にフェニックスへの切符を手にした。

「タイヤ(のフレッシュさ)が不足していたのは分かっている。ホームステッドではそれは致命的だが、気にはしないよ。僕らはこのレースに勝つために必要なことをした。そしてチャンピオンシップを争っているんだからね」と続けたレディック。

「右サイドドア(のドラフト)を使って彼に追いつく必要があると分かっていた。彼が何をしたかは気にしなかったし、彼はクリーンなレースをしてくれた。感謝している。このチャンピオンシップを狙えるチャンスがあることに興奮しているし、本当に信じられない勝利だよ!」

 併催となったNASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第21戦『バプテスト・ヘルス200』は、背後のライバルたちがホワイトフラッグで燃料切れに見舞われるサバイバルのなか、グラント・エンフィンガー(CR7モータースポーツ/シボレー・シルバラードRST)が今季2回目の連勝で通算12勝目を挙げることに。

 同じく併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第31戦『クレジット・ワン・NASCARアメックス・クレジットカード300』では、終盤コール・カスター(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)からトップを奪ったオースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が今季4勝目、キャリア通算10勝目を飾り、こちらも自身初の『Championship 4』進出を決めている。

最終的に11位のカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)はトランスファースポットからも外れることに
予選ではそのラーソンともポール争いを展開したレディックが、家族とともに『Championship 4』へのリストに名を刻んだ
重要な局面で連勝を飾ったグラント・エンフィンガー(CR7モータースポーツ/シボレー・シルバラードRST)
ジョージア州出身30歳のオースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が、こちらも自身初の『Championship 4』進出を決めている

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