パフェットは16周目終わりでピットへ。そしてトップを走るアウアーとグロックは17周目終わりでピットイン。モルタラもその翌周にタイヤ交換へと向かう。
上位陣がピットインを終えると、早めにピット作業を終えていた16番手スタートのマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)がグロックの前の実質2番手にジャンプアップを果たす。

タイヤに熱が入るのを待っていたグロックは、24周目のヘアピンでインに入りロッケンフェラーを攻略。実質2番手を取り戻す。
27周目に全車がピットインを終えると、アウアーがトップ、2番手にグロック、3番手にロッケンフェラー、モルタラ、パフェットと続く展開に。

終盤、グロックがアウアーを捉え、激しいトップ争いが繰り広げられる。しかし、一回り違うベテランのアタックをアウアーは死守。最後までトップを譲らず自身2度目となる勝利で開幕戦を制した。
2位にグロック。3位に16番手スタートのロッケンフェラー。4位にモルタラが入り、終盤オーバーテイクショーを見せたマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が5位に入った。

「レースは信じられないものだったね。すごく嬉しいよ。僕たちは戦略があったけど、無線がなければ実行は難しかった。グロックの2度のアタックを防ぐことができれば、チャンスがあるとわかっていたよ」とアウアー。昨年のラウジッツリンク戦以来となるDTM2勝目を挙げた。
3位に入ったロッケンフェラーは9周目終わりと早めのピット戦略をとり、終盤5位まで追い上げたエクストロームはいちばん最後となる25周目終わりでピットインとほかのドライバーとは違う戦略を取ったことでジャンプアップを果たした。今シーズンはピット戦略とタイヤの使い方がより重要になってきそうだ。
