第4戦期間中にパンクがあったハフは、ヨコハマに対してノルドシュライフェ専用のタイヤを作るよう呼びかけているが、ビバリッジはふたつの理由から消極的であると語った。
「理由はふたつある」とビバリッジ。
「まずレギュレーション上、許可されていない。選手権との契約では(供給できるのは)1種類のタイヤのみと定められており、この条件を変更するのは難しい」
「そして、我々がよりハード寄りのタイヤを作れば、パフォーマンスが低下する。また、安全な内圧で走れるタイヤを作ってもパフォーマンスは落ちてしまう」
「仮に我々がこういった壊れにくいタイヤを作れば、チームは内圧を下げて失われたパフォーマンスを取り戻そうとするだろう」
「こうなれば我々の推奨するセッティングには誰も従わない」
「FIAだけが最終判断を下すことができる。我々としては、選手権のスポーツとしての側面は各チームに委ねたいと考えているから、実行には消極的だがね」
