ステージ3でもカイル・ブッシュの快進撃は止まらず、再スタートで首位に立つと、ぐんぐん後続との差を広げ、123周目にはその差は約5秒に。
 
 カイル・ブッシュは125周目に最後まで走り切るためのグリーンフラッグ下でのピットイン。その後、ピットインを引っ張った車両も次々にピットへ向かい、141周目、全車がピットを終えてカイル・ブッシュが首位に復帰した直後、クラッシュ車両によりイエローコーション。
 
 大差をつけて首位を独走していたカイル・ブッシュのマージンは帳消しとなってしまった。

 残り十数周でのバトルへ向け、ピット戦略に注目が集まった。これで首位のカイル・ブッシュは厳しい状況に。自分がピットへ向かえば後続の何台かはコース上に残り先行、ピットに向かわなければ後続はピットへ入り新品タイヤへ、という状況で、カイル・ブッシュはコース上に残る決断をしたが、当然後続車両はほとんどがピットへ。
 
 2本タイヤ交換作戦をとったエリック・ジョーンズが3位となり、残り13周で再スタート。首位のカイル・ブッシュはスタート直後こそトップをキープしたが、3周ほどでタイヤの新しい他車に迫られポジションダウン。
 
 その後、フロントグリルに異物が貼り付くという不運にも見舞われずるずると順位を落とすこととなってしまった。

 一方でエリック・ジョーンズが好走を見せ、トヨタ勢最上位の3位でフィニッシュ。今季から最高峰カップ・シリーズにフル参戦している21歳になったばかりのルーキーが、キャリア初となるトップ5フィニッシュを果たした。
 
 エリック・ジョーンズは今大会の結果、ルーキータイトル争いでも首位に立った。
 
 最後尾からのスタートとなったトゥルーエクス・Jr.が6位。レース最多の100周にわたって首位を独走し、レースの大半を支配しながら終盤のコーションに泣いたカイル・ブッシュは9位フィニッシュ。
 
 現在カップ・シリーズが行われているコースの中で、シャーロットとポコノのみが未勝利(シャーロットはオールスター戦で勝利もポイントレースでは未勝利)のカイル・ブッシュにとって、狙っていたポコノでの初勝利はまたもお預けに。
 
 ただ、今大会、カイル・ブッシュは通算リードラップ数(首位を走行した周回数)が13,000周を突破。NASCAR史上、この数字を突破した11人目となった。

 次戦第15戦は6月18日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー エリック・ジョーンズ

「価値あるトップ5フィニッシュをついに果たせて本当にハッピーだ。今日はずっとトップ5圏内で戦い、戦略も上手く行った。最後の再スタートは21号車(ライアン・ブレイニー:フォード)と18号車(カイル・ブッシュ)とのサイド・バイ・サイドについて行こうとしたができなかった」

「その後は2号車(ブラッド・ケゼロウスキー:フォード)と41号車(カート・ブッシュ:フォード)を抑えるのに必死だった。しかし、とてもエキサイティングなレースだった」

「我々のトヨタ・カムリはとても好調だったが、スピードでは18号車と21号車には届かなかった。体力的にもとても厳しかった今日のレースでトップ5フィニッシュができて最高だ」

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