2026年FIA F2第6戦シュピールベルクでハイテックから参戦する宮田莉朋(TGR-DC)とコルトン・ハータ(キャデラックF1テストドライバー)は苦戦が続いた。
前年のチームランキング2位獲得からドライバーラインアップを一新して2026年シーズンに臨むハイテック。しかし、今季は予選で下位に沈み、レースは後方からの追い上げに挑む展開が続いている。第6戦シュピールベルクでも予選結果の改善は叶わず、宮田が17番手、ハータが20番手だった。
2回のレースはともに後方からの追い上げとなるなか、土曜日のスプリントレース序盤は悪くないペースを見せた宮田とハータ。ただ、ハイテックが自らチームの公式サイトに掲載したレースレポートの記述では、宮田とハータはともに電気系トラブルを抱えていたという。その末にハータはリタイア。宮田は走行を続けられたものの、レースの大半でDRSが使えない状況に。スプリントレースは完走17台となるなか、宮田は17位でチェッカーとなった。
とはいえ、マシントラブル発生前のペースには「期待が持てる」とし、日曜日のフィーチャーレースに向けて「ポジティブな材料」だとハイテック陣営は考えていた。
日曜日のフィーチャーレースでは17番グリッドの宮田がオプションタイヤ(スーパーソフト)、20番グリッドのハータがプライムタイヤ(ソフトタイヤ)を履いてスタートを迎えた。スタート直後の混戦のさなか、ハータは15番手までジャンプアップ。宮田は18番手に後退してセーフティカー(SC)導入となった。
以降はタイヤのデグラデーション(性能劣化)の見極めとピットインのタイミングが勝負の分かれ目となった。ハータは30周目までプライムタイヤで引っ張ったが、SCといった逆転のチャンスは訪れず、完走19台中暫定19位でチェッカー。
宮田は10周目にプライムタイヤに履き替えるも入賞圏内は遠く、暫定16位でチェッカー。ただ、レース後に暫定6位のマルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)に30秒のタイムペナルティが下り、正式結果で宮田は15位、ハータは18位に繰り上がった。
ハイテックのFIA F2レースエンジニアリング責任者を務めるヤン・スーマンは「シュピールベルクでの週末は厳しいものとなった。両レースで潜在能力を示していたにもかかわらず、状況が思わぬ方向に進んでしまったことが痛手だった」と振り返る。
「スプリントレースでは、電気系トラブルが両マシンに明確に影響を与え、本来ならもっと良い結果を残せたはずのチャンスを台無しにした。フィーチャーレースでは期待の持てる局面はあったが、それを入賞に結びつけることはできなかった。ペースの面では前向きな要素はあるが、マシンのポテンシャルを最大限に引き出せるようにするために、やるべきことが山ほどあることは明らかだ」
第6戦シュピールベルクを終えた時点で、ハイテックはチームランキング暫定8位につけている。2020年からFIA F2に参戦するハイテックにとって、2023年のチームランキング8位(ジャック・クロフォードとアイザック・ハジャーのFIA F2初年度コンビ)を下回るワーストシーズンともなりかねない危うい状況だ。それだけに、シーズン後半のチーム全体での巻き返しに期待したい。



