NASCAR XFINITY SERIES
第14戦 American Ethanol E15 250
開催日:6月24日
ダコダ・アームストロングが5位
クリストファー・ベルは首位走行中無念のクラッシュ
6月24日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第14戦「American Ethanol E15 250」が米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで開催された。
この週末はカップ・シリーズのみ遠く離れた西海岸のソノマで開催、エクスフィニティとトラックがアイオワで行われるため、カップとの掛け持ち参戦ドライバーはなし。
トラック・シリーズに今季フル参戦し、現在ランキング2位につける22歳、クリストファー・ベルがキャリア2戦目となるエクスフィニティ・シリーズへスポット参戦することとなった。
そのベルは24日(土)決勝直前に行われた予選で、デビュー2戦目にして初のポールポジションを獲得。シリーズデビュー3戦目となる19歳のカイル・ベンジャミンが2番手につけ、デビューまもない若手2名の駆るトヨタ・カムリが最前列グリッドを占めた。
午後7時46分、0.875マイルショートオーバルを60周、60周、130周の3ステージ合計250周(218.75マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのベルは好スタートで後続を引き離すと、一度も首位の座を譲ることなくステージ1を制覇。ベンジャミンが6位、ベテランJ.J.イェリーが7位に入った。
ステージ間のピットで3位に後退したベルだったが、再スタート後、激しいバトルを繰り広げ、104周目に首位復帰。
一方で、ステージ間のピット時にタイヤ管理のペナルティを受け順位を落としたベンジャミンは、追い上げを図っていたが112周目にスピン。後続が突っ込み、車体にダメージを負ったため、修復で6周遅れとなってしまった。
このベンジャミンのスピンにより、ステージ終盤のイエローコーションとなったため、ベルはピットイン。一旦順位を落としたが、残り2周での猛烈な追い上げで、ステージ2は3位フィニッシュ。ダコダ・アームストロングが10位に入った。
ステージ3を2位で再スタートしたベルは、首位争いを展開し、142周目にこの日3度目となる首位へ。その後は首位での快走を続けたが、残り32周というところで、バトルしていた周回遅れをかわそうとした際に接触され、スピン。
壁にクラッシュ。この日、ここまでの218周中152周にわたって首位を走行、レースを支配して来たベルだったが、優勝争いから脱落してしまった。
ベルの脱落により、トヨタ勢の最上位は、序盤のパンクによる後退から追い上げてトップ10圏内を走行していたアームストロングに。アームストロングは5位でチェッカー。今季初、自身キャリア2度目となるトップ5フィニッシュを果たした。
次戦第15戦は6月30日(金)、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー ダコダ・アームストロング
「今夜ずっと、我々のトヨタ・カムリは素晴らしく速かった。予選も7番手につけられた。スタート直前に左リアタイヤのパンクに見舞われて後方からの追い上げを余儀なくされたが、チームの戦略も当たった」
「速さ的にはレースを通してトップ10の速さを持っていたと思う。ずっとポジションに恵まれなかったが、最後にようやく好位置につけられた」
「最後はタイヤがもう摩耗していた。もし新品タイヤだったら2位でフィニッシュできただろう。しかし、後方スタートからトップ5できたのは素晴らしいし、チームの頑張りのおかげだ」