レース1で選手権3位のアルテム・マルケロフがリタイアに終わり、レース2でも2ポイントしか獲得できなかった。これでこの週末に25ポイント獲得した松下とランキング3位までの点差は32に縮まった。ランキング3位とはもちろん、スーパーライセンス取得のために必要とされる結果だ。

「今週がすごく大事だったんです。ここでマルケロフとの差が広がってしまったらヤバかったんですけど、結構差を縮められましたからね。首の皮一枚つながった。次のスパもモンツァも同じように後がない状況ですけど、予選を意識しながらレースペースで踏ん張っていけばこういうレースができると思うんで、去年のような失敗をしないようにエンジニアとしっかり話し合って戦いたいと思っています」
ホンダを取り巻く状況が激変しているだけに日本人F1ドライバー誕生への道筋も不透明になりつつあるが、松下は「来年がどうなろうと今の僕にとって一番大切なのはF2で結果を出すこと。やるべきことをやれればチャンスは必ず来る」と自分のレースに集中している。
F2のシーズンはF1と同じように夏休みを挟んで3週間後にスパ・フランコルシャンで再開される。
