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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.08.15 22:22

水瀬きいの突撃インタビュー! vol.9 上を目指せ! 福住仁嶺選手&牧野任祐選手

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海外レース他 | 水瀬きいの突撃インタビュー! vol.9 上を目指せ! 福住仁嶺選手&牧野任祐選手

■難しいのはブレーキ!? ふたりの2017年シーズン

きい:えっと、もう料理の話はいいです。レースの話して。
任祐:オレはもうこのままゴハンの話でいいねんけど。
仁嶺:彼はレースの話あまりしたくないみたいですね(笑)。僕は今シーズンが2年目で、自分なりにプレッシャーもあったんですけど、開幕ラウンドのバルセロナで優勝して、いい流れでシーズンに入ることができました。その後のレッドブルリンクでは予選は良くなかったんですけど、2戦連続で表彰台。シルバーストンではトラブルもあってポイントは獲れなかったけど、その後ブダペストでまた表彰台に乗れて。すごく安定して戦えている前半戦ですね。でも、僕なりにまだ改善するところはあります。予選ではもっと前にいきたいですし、ポールポジションがないので、ポールを意識して後半戦に臨みたいです。

きい:去年と比べて、クルマは変わりましたか?
仁嶺:今年はDRSが導入された影響もあって、前後のダウンフォースが増えたんですよね。それでクルマのバランスが変わって。タイムにしたら1秒は変わらないですけど、去年よりも速くなりましたね。

GP3バルセロナで優勝を飾った福住仁嶺

きい:ドライバーとして、去年より気をつけることは増えましたか?
仁嶺:去年は初めてのヨーロッパで、いっぱいいっぱいで失敗も多く、まわりが見えていないところもありました。今年はプレッシャーはあるけど、まわりを見てレースができている感じはします。でも、正直チームメイトもみんな速いし、そのなかでも一番じゃなければいけないと思っているので、そこは自分なりに課題にしているところです。

きい:仁嶺くんはマジメに応えてくれましたが、任祐は? レースは楽しめているの?
任祐::ん〜。楽しいは楽しいですけど、結果的にこうして怪我して(ノリスリンクで手首と人差し指の付け根を複雑骨折)日本に帰ってきて手術もしてますし、今は『早く乗りたいな』と思っています。でも現実的に結果が出ていないし、日本のF3と比べてもレベルが全然違う。今のヨーロピアンF3は若い子がいっぱい集まって、みんなF1のテストをしてたりレベル高いところでやっているので、そこで自分の足りないところも分かった。いまは自分の走りができているとは全然思わないし、いろいろ悩んでやってきて、ちょっとずつ良くなっていたところで怪我してしまったんですよね。
仁嶺:自分の課題はやっぱりブレーキ?
任祐:そう。ブレーキ。シーズンオフのテストでは全然大丈夫だったんですけど、モンツァくらいからずっとブレーキがおかしくて。モンツァは片効きだったりで根本的におかしかったんですけど、その後も全然自分のフィーリングと合わなくて、何してもダメ。ブレーキだけで全部負けている感覚なんですよね。しかも、それがまた日本のフィーリングと違うんですよ。日本では自分はブレーキがいちばん良かったんです。次回変えられるので、それがいい方向にいけばいいかな……とは思っていますけど。
仁嶺:僕も海外でF3もたまにテストするんですけど、走っていてたしかに難しいです。どう難しいかはなかなか表現できないんですけどね。
任祐:使っているものも違うんですよ。マスターシリンダーとか、パッドも違うので。去年日本で使ってたものを聞いたりして、合わせて次にテストできれば……と思っています。とにかく僕の場合、ぜんぶブレーキです。
仁嶺:去年の僕もブレーキはすごく課題でした。予選はいいんですが、レースではなかなか。みんな毎周ギリギリ限界でブレーキするので、それを僕はなかなかできなかった。

ヨーロピアンF3を戦う牧野任祐

きい:任祐は現実的に、いつくらいからレースに復帰予定?
任祐:再来週のレース(ザントフールト戦)にたぶん。
仁嶺:僕はぜったいキツいと思うけど。
任祐:いや、でも出なあかんねん。それはいろいろあるんですよ。


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