「ポコノは3つのコーナーの形状がそれぞれ違って風の向きでターン1と3が難しかったんです。特にライアンは僕と似たようなセッティングだったし、どんな原因でクラッシュしたのかわからなかったので……。アレックスがスタート前に色々助言してくれたのは助かりましたね。アンドレッティ全体で取ったポールポジションだと思います」

 最後の最後でポールポジションを決めたのも琢磨らしかった。しかし、決勝ではまるで土曜の予選がウソだったかのように失速してしまう。

前日とは一転し苦戦する決勝レースに

 ポールポジションの位置からうまくスタートを合わせた琢磨だが、ターン2では直後にトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)が迫りターン3で交わされ、1周目のトップも守れないほどスピードがなかった。

 以後1周につき1台くらいのペースで抜かれてしまい、15~16番手まで後退。無線では頻りにアンダーステアを訴えている。デイル・コインのエステバン・グティエレスのクラッシュで最初のイエローになり、ピットでウイングのセットをアジェストしてコースに戻るもののペースは戻らない。

徐々にポジションを落としていく佐藤琢磨

 強いて言えばニュータイヤがグリップしている間はペースを保っているのだが、徐々にペースが落ちていくのだ。

 16~17番手を彷徨う琢磨は、まるで昨日と別人のようだ。

 500マイルのポコノはピット回数が6~7回あるが、いずれの時にもピットでウイング変更をしているが、琢磨のペースが完全に戻ることはなかった。200周のレースを13位で完走するのが精一杯。ランキングが7位から滑り落ちなかったのが、せめてもの救いだろう。

「今日はマシンが遅すぎ! マシンのウイングをどんどん立てたし、コクピットの中でツールを使ったんですけど、使いきってしまった。ストレートは遅いしコーナーはアンダーステアだし、もうどうすることもできなかったですね」とこぼす琢磨。今日のマシンは勝負になっていなかった。

「この後、ちゃんとデータを見てみるしかないですね。すぐにセントルイスのレースがありますし、ショートオーバルはチームも苦手としてるので苦戦するかもしれませんが、頑張るしかありません」

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