ウイナーのコールがポールからスタートしたレース2は、フロントロウに並んだサットンがアウトサイドから仕掛けたのに対し、セカンドロウ3番手ジャック・ゴフのシビックがコールのインへダイブ。これで行き場を失ったコールのレヴォーグは失速し、アウトサイドのサットンが一気に先頭へと躍り出る。

 さらに2周目には、3番手のゴフをかわしてきたMG6のクックがコールをオーバーテイク。その際に彼のレヴォーグはオーバーランを喫し、ターキントンのBMW直前の7番手までポジションを下げることに。

2戦連続でレースを落とした王者ゴードン・シェドンは「現状のマシンではFR勢に対抗するのは厳しい」と肩を落とす

 続く3周目には、レース1のパンクで30位に終わり、グリッド後方からの追い上げとなっていたタイトルコンテンダーのゴードン・シェドン(ホンダ・シビック・タイプR)が、ロブ・オースティンの旧型トヨタ・アベンシスと接触し右フロントサスペンションを破損。

 これでシェドンは週末2度目のリタイヤとなり、選手権争いからも後退を余儀なくされるとともに、レースはセーフティカー(SC)導入となった。

レース2では、アシュリー・サットンがスタートから盤石のレース展開で今季6勝目をマーク

 レース再開2周後には3番手争いが激化し、モーターベース・パフォーマンスのフォード・フォーカスST、マット・ジャクソンがクックのMG6とサイド・バイ・サイドとなり、接触しながらのバトルを披露。しかし、最終的にクックがジャクソンのフォーカスをプッシングする形となりジャクソンはわずかにドロップ。

 この間隙をついてチーム・ダイナミクスで孤軍奮闘のニールが2台をかわすも、彼のシビックに追いついたクックが今度はニールにヒットし、2台はコースオフ。これでボディワークを破損したクックもリタイヤに追い込まれ、さらにレース3で最後尾スタートのペナルティが課されることに。

 このアクシデントで再び2番手を取り戻したジャクソンが、サットンのレヴォーグに続き2位表彰台をゲット。3位には、18周レースの後半にタイヤグリップ減少に苦しんだFF勢を次々とかわしてきたターキントンのBMWが入った。

「今季は不運が重なっていただけに、競争力を取り戻したい」とレース前に語っていたアダム・モーガンが最終レースで2位を獲得

 続くレース3は前戦トップ8のリバースグリッドとなり、WSRのアンドリュー・ジョーダンがそのメリットを活かし切り、第4戦オールトンパーク以来となる今季3勝目をマーク。2位にメルセデス・ベンツAクラスのアダム・モーガン、3位にスバル・レヴォーグのジェイソン・プラトが続き、サットンは5位。

 これで300点の大台に乗せたサットンが選手権リードを盤石のものとし、2位に12ポイント差でターキントン。2戦連続リタイヤの痛手を負ったシビックのシェドンは、55ポイント差の3番手に後退という苦しい展開となった。

 2017年シーズンも残すところわずか2ラウンドとなったBTCCの次戦第9戦は、9月15~17日にシルバーストンで開催される。

レース3を制したのも、やはりFRマシンのBMW、アンドリュー・ジョーダン。「週末を通じて徐々にポジションを上げられた成果だ」

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