ポイントリーダーのドルゴビッチは2番手フロントロー。ユーリは14番手、ディスクォリファイのマーカスは最後尾からのスタート。タイトル争いはほぼ絶望的な展開に。

しかしここから突然、“まさかの風”が突風のように吹き荒れ始めた。フォーメーションを終えて全車グリッドに付き、スタートを待つその時、最大のライバルであるドルゴビッチの両手が大きく振られる。マシントラブルだ!

 エクストラフォーメーションに再出発する全車。無念、ドルゴビッチはピットレーンに戻りピットスタートを選択。
 
 そして二度目のフォーメーションでようやく正式にスタート。ターン1までにユーリは11番手、マーカスも3台をオーバーテイクし、まずは好ダッシュを決める。

ランキング2位となったマーカス・アームストロング
ランキング2位となったマーカス・アームストロング

 
 2周終了時点でユーリ10番手、マーカス16番手。その後もユーリ7番手、マーカス11番手と順調に順位を上げる。最後尾から追い上げてきたドルゴビッチだが突然ピットイン。ステアリングのボタンを何度も押してレースに復帰。テクニカル問題が再発した模様。これで大きく順位を落とし、その後リタイアとなった。
 
 ユーリは6番手、マーカス10番手と両者ともにポイント圏内へ浮上。ノーポイントに終わったドルゴビッチを尻目にユーリは8点追加の230.5ポイント。ここで再度、シリーズトップに立った。
 
 一方のマーカスも貴重な2点を加算して223ポイント。こちらもトップにあと7.5ポイント差まで詰め寄った。

レース3(シリーズ第21戦)

 ポールはマーカス。ユーリ3番手。そしてライバルのドラゴビッチは10番手というポジション。スターティングポジションだけ見るとプレマ・セオドール勢が圧倒的に有利なポジションだが、今週のチームのクルマはまるでスピードが出ない。
 
 それでも二人のヤングドライバーはこの先に続くであろうヤングスターへの道を確実に自分のものにしようとコクピットに収まる。
 
 そしてスタート! マーカスにユーリが喰らい付き、接触ギリギリのバトルを展開する。
 
 しかしターン6のヘアピン、互いにレイトブレーキで攻防していたのが裏目に出て立ち上がりで失速。トップの座を奪われて2、4番手へと後退してしまう。
 
 この2台は#41 アーテム・ペトルブ(V.A.R.)を挟み、激しい攻防をしながら周回を重ねるが、ペドルブのペースは速くユーリは次第に置いていかれ、ペドルブはマーカスへのオーバーテイクを狙う。
 
 そしてターン6でスリーワイド、トップ#98 セドリック・ピロ(T.P.S.I)とユーリ、ペドルブ。アペックスでラインがクロスしペドルブ-ピロ-マーカスの順。
 
 その次のラップ、T6でマーカスがピロをオーバーテイク。さらにその先のターン8でユーリがピロをオーバーテイク。マーカス2番手、ユーリ3番手のポジションを形成した。
 
 このプレマ・セオドールの編隊走行を助けるかのように、これ以後、なぜか4番手以降ではレースが荒れ模様になり、プレマ・セオドールと後続との距離は自然に離れて行った。
 
 その混戦のなかにドルゴビッチがおり、ポジションを上げるどころか自身の8番手をキープするのに精一杯の状況となっていた。
 
 そしてチェッカー。マーカスは2位で18点を追加し241ポイント。ユーリはここまでの230.5ポイントに3位15点を加算。合計245.5ポイント。
 
 マーカスに僅か4.5ポイント差を付けてのタイトル獲得となった。また昨年からチームに在籍し、シーズン途中までともに活動したファン・マニュエル・コレアはシリーズ10位にランクされた。

 絶対に勝てない状況から一転。マシンのスピードが劣る状態でのドライバーズランキング、ワン・ツーとチームタイトルは十分に賞賛に値するものであると自負します。
 
 長い長いシーズンでありましたが、最高の形で締めくくれたこと、沢山の応援、本当にありがとうございました。
 
 まだFIA-F4はイタリアシリーズが残っています。こちらも全力で戦いますのでご声援、宜しくお願いいたします。

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