NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第18戦 Las Vegas 350
開催日:9月30日
ベン・ローズがキャリア初勝利!
クリストファー・ベルが2位
プレーオフ進出の若手2人がワン・ツー・フィニッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第18戦「Las Vegas 350」が9月30日(土)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された。
トラック・シリーズも終盤の7戦で争われるプレーオフに突入。2戦目を迎えた。初戦ではトヨタ・タンドラを駆るクリストファー・ベルが勝利を挙げ、次ラウンド進出を決めている。
この週末、カップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズは3500km離れたドーバーで行われており、トラック・シリーズのみ米国西部ラスベガスでの単独開催。トヨタ勢は当初8名が選抜されるトラック・シリーズのプレーオフにベルとベン・ローズの若手2名、そして2度のチャンピオン経験を持つベテランのマット・クラフトンが進出。タイトルを狙う。
30日(土)決勝の直前に行われた予選では、カップ・シリーズで活躍するマーティン・トゥルーエクス・Jr.の実弟であるライアン・トゥルーエクスが自身シリーズ2度目となるポールポジションを獲得。ベルが4番手、クラフトン5番手、ローズが6番手と好位置からレースをスタートすることとなった。
午後5時20分、1.5マイルオーバルを35周、35周、76周の3ステージ合計146周(219マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。1周目のバックストレートで、9番手スタートのマイアット・スナイダーが他車と接触し、スピン。早くもレースを終えることとなってしまった。
その後はイエローコーションの出ないままレースは推移し、ベルが3位、ライアン・トゥルーエクスが4位、クラフトンが5位、ローズが6位と着実にフィニッシュ。
ステージ2もスタート直後に多重クラッシュが発生、上位車両のシフトミスで後続が次々に突っ込んでいき、7台が巻き込まれた。トヨタ勢ではノア・グラッグソンが車両にダメージを負ったが、プレーオフ組はこれを回避。
このアクシデントからの再スタートではベルがリードしたが、61周目にローズがこれをかわし首位に浮上。ステージ2を制した。ベルはローズに追いつけず2位。ライアン・トゥルーエクスが4位、クラフトンが5位。
ステージ3は無給油では走り切れない周回数のため、各チーム様々な戦略で戦われることとなった。序盤はピットインをずらしたグラッグソンが首位に立ったが、その後ベルが首位を奪還。
各車グリーンフラッグストップを経て、そのままレースが終わるかと思われたが、残り15周を切った132周目にクラッシュ車両によりイエローコーション。残り7周で再スタート。
この再スタートで好ダッシュを決めたローズが首位に立ち、その後方での3ワイド、4ワイドバトルを抜け出したベルが追う展開に。ベルはファイナルラップにはテール・トゥ・ノーズまで迫り、逆転を狙ったが、僅か0.066秒差でローズが逃げ切り、悲願の初優勝。
前戦勝利を挙げたベルに続き、プレーオフ次ラウンド進出を決めた。ベルが2位で続き、20歳のローズ、22歳のベルと、トヨタ・タンドラを駆る若手ドライバーがワン・ツー・フィニッシュを果たした。
クラフトンも7位でチェッカーを受け、ランキング3位をキープ。次戦終了時点で8名中下位2名が脱落するプレーオフ次ラウンド進出へ向け好位置につけている。
次戦第19戦は10月14日(土)に米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催される。
ドライバー ベン・ローズ
「どうやったのか分からないが、(ベルを抑えるために)覚えている限りのあらゆるテクニックを使った。追い上げてくる彼(クリストファー・ベル)との距離を保てば逃げ切れると分かっていたが、彼は再三にわたってアタックしてきた」
「これまでのレースの中でもっとも緊張した瞬間だった。最後は無線で叫んでしまった。私の人生において最高の瞬間だ。ヴィクトリーレーンに上がって、これまで苦労してきたことも全て吹き飛んでしまった」
「これで次ラウンドに進めたので、最終戦ホームステッドまでタイトルを争えるよう戦う。我々のチームにはその力があるということが証明できた」
