続く日曜の300km後半戦は、完全なドライト路面となった快晴のもとスタート。
フロントロウには2台のRBRA、97号車シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)/マット・キャンベル組と88号車ウィンカップ/ダンブレル組が並ぶと、オープニングでは2番グリッドからスタートドライバーを務めたダンブレルがトップに。
前日とは打って変わり、コーナーエントリー速度が大きく上昇するなか、集団を形成する各車が前のマシンのインを狙う攻防のなかで相手をプッシングで回してしまうアクシデントが頻発したが、今季のタイトルコンテンダーで、ここまで好調を維持するDJRチーム・ペンスキーのスコット・マクローリン(/アレクサンダー・プレマ組)が13番グリッドからの奇襲を見せた。
最初のピットストップ・ストラテジーを他車とずらすことにより、レース序盤からクールエアでの走行を選択したDJRペンスキーは、102周レース最後のピットストップ時点でSVGとウィンカップの前に出ることだけを狙ってペースをマネジメント。
ウォールへのコンタクトやバトルの接触でパックのペースが乱高下する中、順調にタイムを稼ぎ出したシェルVパワー・フォードのファルコンFG-Xは、最終スティントに向けピットアウトしたレッドブル・ホールデンの鼻先を掠めるようにして首位浮上に成功すると、そのままウィンカップと1.5秒のマージンをたもったままトップチェッカーを受けた。

3位にはフィニッシュライン通過直後にガス欠でマシンを止めたSVGのRBRAが入り、4位のクレイグ・ラウンズと合わせて、トリプルエイト・レースエンジニアリングが3台のマシンを上位に送り込んだ。

前戦バサースト1000終了時に選手権首位に立っていたマクローリンのチームメイト、ファビアン・クルサードは2日間ともに精彩を欠きポイントリーダーから陥落。代わってRBRAのウィンカップが首位に立ち、2位クルサード、3位マクローリンまで27ポイント差という大混戦となっている。

