香港コースの路面は白線や黄色の線などペイントが多く、しかもペイントが粉状に崩れていたり、コンクリートの破片や金属製の突起物など、一見してすぐにやっかいな路面コンディションだと理解できる。
それらを丹念に見つめる可夢偉。感想を聞いても「最高ですよ!」(笑)と、気丈に振る舞う。
「マカオもそうですし、シンガポールの市街地も似たような雰囲気ですので、心配していません。明日からはとにかく短い時間でどれだけできるかですね」と、翌日のセッションに向けての抱負を語った。
可夢偉と同じく、フォーミュラEルーキードライバーであるロッテラーも、開幕戦に向けての意気込みを次のようにコメントしている。
「レーシングドライバーであるからには、ルーキーとはいえ、常にトップを目指したい。トップを目指さないのはレーシングドライバーじゃないよね。それが僕の目指しているものだよ。香港での2戦で自分たちのチームがライバルと比べてどのようなポジションにいるのか、それを確認しなければならない。テストはしたけど、シーズン中に行われる市街地などのコースではないので、あまり参考にならないからね」と気を引き締めるロッテラー。
可夢偉、そしてロッテラーとも日本のレースファンに馴染みの深い百選錬磨のドライバーたちが、フォーミュラEという新しいレースの初戦でどのようなレースを見せるのか。いろいろな意味で、興味深い。
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