このチーム・シュワーベントラックへの移籍に際して、ハルム自身も「同じ目標を持つチームと、シリーズを戦うことができるのは光栄」だと、喜びを語った。
「私が2011年にETRCへフル参戦を開始して以来、チームの戦いぶりをすぐ側で見てきた。彼らはとてもフレンドリーであると同時にプロフェッショナルで、私自身もレースに対して同じマインドを共有しているので、一緒に大きな仕事が成し遂げられるのではないかと期待しているの」とハルム。
「実際には、昨シーズン終了後にすぐ交渉を始め、昨年末には契約合意に達していた。でも発表をどのタイミングで行うかをチームと協議していて、この完璧な日にアナウンスできて良かった」
「同じ時期に(昨年まで所属した)ラインアート・レーシング代表のレネ(・ラインアート)とも話をするなかで、2018年は2台体制を維持するか、1台に減らすかをまだ決められない状況だと言われた。それで私に他のチームとも交渉することを認めてくれたの。レネの柔軟な対応にはとても感謝しているわ」
発表に先立ち、ファクトリーで新型IVECOの機能解説を受けたハルムは、昨季までドライブしたMANとの違いを、次のように語っている。
「まだ実際にドライブするのは4月のモストでの3日間のテストまでお預けになるけれど、IVECOのマシンはとても興味深いものだったわ。いくつかの部分ではMANとの共通点もあったけど、それ以外の違いはすぐに見つけることができた。例えばエンジンの許容回転数は明らかに異なっていて、全体的に見てIVECOの方が少しだけ先進的だと言えそうね」
今後は、同じくIVECO陣営に所属する4度のETRC王者経験者、ヨッヘン・ハーンともマシン開発をともに進めていくことになるという。そのETRC2018年シーズンの開幕戦は5月26~27日にイタリア・ミサノで開催される。


