香港の2戦で1ポイントの出遅れたブエミ2戦連続で表彰台を獲得するもここまで未勝利。プンタ・デル・エステでも序盤にウォールにヒットし早々にマシン交換。しかし最後まで走り切れず、手痛いノーポイントとなった。

 初代王者のネルソン・ピケJr.(パナソニック・ジャガー・レーシング)はランキング5位。ブエミと同じく前戦でのリタイアが大きく響いている。

 誰よりも苦労しているのがディフェンディングチャンピオンのルーカス・ディ・グラッシだ。4戦までノーポイントと大不振。メキシコシティでようやく3ポイントを稼いだが、プンタ・デル・エステではスタートから続いたベルニュとの一進一退のバトルを制することができず2位に留まりランキングは現在10位。連覇は厳しい状況に立たされている。

ウルグアイ戦で2位表彰台を獲得したディ・グラッシ。後半戦で復活の走りをみせるか?

 後半戦でベルニュの独走を止めるドライバーは現れるのだろうか? そのカギとなるのは予選だろう。ここまで3回のポールポジションを獲得しているベルニュ。第4戦ではロッテラーの、そして第6戦ではディ・グラッシの執拗なアタックを終始抑え、ミスのない走りでポール・トゥ・ウインを果たした。

 ディフェンス力の高いベルニュよりも前のグリッドを獲得し彼よりも多くのポイントを稼ぐことが逆転チャンピオン獲得への必須条件だろう。また、ファンブーストの獲得もポイントだろう。

オーバーテイクを許さない安定した走行を見せるベルニュ

 またチームチャンピオンの争いも注目だ。これまでルノー・e.ダムスが3年連続でチャンピオンを獲得している。

 テチータはベルニュの活躍と第4戦での1-2もあり127ポイントでトップ。2位のマヒンドラが100ポイント、3位に93ポイントでDSバージン・レーシングが続いている。

 ルノー・e.ダムスは59ポイントで5位。4連覇で第5シーズンから参戦するニッサンにバトンをタッチするには厳しい状況に立たされている。ブエミの活躍はもちろん、チームメイトのニコラ・プロストのポイント獲得も必須だ。

 次戦の舞台は初開催となるイタリア・ローマ。『永遠の都』と称される歴史都市での初バトルを制するのはどのドライバーだろうか? シーズン後半戦のスタートとなる注目の第7戦は4月14日に開催される。

■ポイントスタンディング/ドライバー

Pos Driver ToTal
1 ジャン-エリック・ベルニュ 109
2 フェリックス・ローゼンクビスト 79
3 サム・バード 76
4 セバスチャン.ブエミ 52
5 ネルソン・ピケJr. 45
6 ミッチ・エバンス 41
7 ダニエル・アプト 37
8 オリバー・ターベイ 32
9 エドアルド・モルタラ 28
10 ルーカス・ディ・グラッシ 21
11 ニック・ハイドフェルド 21
12 アンドレ・ロッテラー 18
13 アレックス・リン 17
14 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ 16
15 ホセ-マリア・ロペス 13
16 マーロ・エンゲル 7
17 ニコラ・プロスト 7
18 ジェローム・ダンブロジオ 6
19 トム・ブロンクビスト 4
20 ルカ・フィリッピ 1
21 小林可夢偉 0
22 ニール・ジャニ 0

■ポイントスタンディング/チーム

Pos Team ToTal
1 テチータ 127
2 マヒンドラ・レーシング 100
3 DSバージン・レーシング 93
4 パナソニック・ジャガー・レーシング 86
5 ルノー・e.ダムス 59
6 アウディ・スポート・アプト・シェフラー 58
7 ヴェンチュリ・フォーミュラEチーム 35
8 NIOフォーミュラEチーム 33
9 MS&ADアンドレッティ・フォーミュラE 20
10 ドラゴン・レーシング 19

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