31周のレースはその後落ち着きをみせ、ロイド、モファット、テイラーの順でフィニッシュ。しかし、レース後にスチュワードからトラックリミット違反の裁定で数名のドライバーがタイムペナルティを受け、カール・スイフト(セアト・クプラTCR DSG)、フィンレイ・クロッカー(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)らは順位に変動がなかったものの、2位入賞のモファットにも同様の裁定が下され4位にドロップ。

 しかしチーム側は「トラック制限違反に対し、すぐに警告旗が掲示されなかった」としてアピールし、その主張を認めた運営側がペナルティを取り消し。これで21歳のスコットランド出身ドライバーは表彰台を取り戻すこととなった。

 そんなドタバタ劇のレース1同日午後4時過ぎから開催のレース2は、リバースポールにBTCC参戦組のマキシマム・モータースポーツ代表、スチュワート・ラインズのクプラTCRがつき、レース1勝者のロイドは9番グリッドから上位進出を狙う展開となった。

 そのオープニングラップ。ロイドのゴルフGTI TCRとモファットのジュリエッタTCRは驚異的なアタックを見せ、ともに2周目突入のコントロールラインまでに3番手、4番手に浮上。

 そのまま次のラップで2番手をいくLMSレーシングのオリー・カンガス(セアト・クプラTCR)をかわしたロイドは、首位を行くチームメイトのバックマンを猛追。5周目のホームストレートでスウェーデン人の僚友に並びかけたロイドは、1コーナーのコプスまでに首位浮上。そのまま31周のレースを一人旅で制し、栄えあるシリーズ初戦で2連勝を飾ってみせた。

 一方、そのロイドとともに猛烈な勢いで上位進出を果たし2番手を走行したモファットだったが、レースが残り2周となった最終盤にまさかのマシントラブルでスローダウン。

 これでロイドに続き、バックマンが2位でフィニッシュラインを通過し、WCRがワン・ツーを達成。最後の表彰台には、レース1と同じくテイラーのFK2型シビックが入っている。

 週末、大量91ポイントを稼ぎ出したロイドがランキング2位テイラーに25ポイントのリードを築き、タイトルに向け視界良好。TCR UKの第2戦は5月13日の週末にノックヒルで開催される。

カーNo.1のFK8型、ベライゾン・コネクト・レーシングのフィンレイ・クロッカーはレース1ペナルティも6位
ロイドとともにさすがの速さで上位進出を果たしたエイデン・モファットだったが、アルファロメオ・ジュリエッタが悲鳴を上げた
「昨年はタフな1年だったけど、この週末は最高にポジティブに過ごせた」と連勝のダン・ロイド

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