ウィスコンシン州ロードアメリカで久しぶりにロードコースで高い競争力を持つマシンを走らせた佐藤琢磨は、オハイオ州ミド・オハイオ・スポーツカーコースでのシリーズ第13戦を楽しみにしていた。ロードアメリカと同じように速いマシンで戦えることが期待できたからだ。

■速さを出せなかったAJフォイト陣営

 しかし、レースの前週に行った事前テストで、琢磨たちは期待通りのパフォーマンスを発揮できなかった。スピード、特にフレッシュタイヤのグリップが高い時にキッチリ速いラップを刻む瞬発力が不足していた。

インディカー第13戦ミド・オハイオ/佐藤琢磨
インディカー第13戦ミド・オハイオ/佐藤琢磨

 ジャック・ホークスワースとふたりで丸1日は走り込んだことで、豊富に得られたデータを基に、ミッド・オハイオに新セッティングを持ち込んだAJフォイト・レーシングだったが、金曜日のプラクティスからふたりのラップタイムは下位に沈んでいた。

 厳しい時には運も味方はしてくれない。フレッシュタイヤで走ろうとしたタイミングで雨が降り出したり、組み入れられる予選グループが、明らかにもうひとつのグループより強豪揃いとなっていたり……。Q1でタイムを出せず、琢磨の予選順位はトロントに続いて20位となった。ライバルの層が薄いグループで走ったホークスワースもQ2進出はできず、予選17位に。

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