NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第12戦 Pocono Mountains 150
開催日:7月30日
18歳のウィリアム・バイロンがルーキー記録更新の5勝目!
“トヨタ タンドラ”トップ4独占
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第12戦「Pocono Mountains 150」が7月30日(土)にポコノ・レースウェイで開催された。
この週末、ポコノではトラック・シリーズとカップ・シリーズが開催されたが、カップ・シリーズドライバーによる掛け持ち参戦はなく、若手勢の活躍が目立つレースとなった。
29日(金)に2度の練習走行を行い、30日(土)午前9時15分から予定されていた予選は、夜通し降った雨により濡れた路面の乾燥のためにキャンセル。練習走行のタイムでグリッドが決定され、今季最多の4勝を挙げている18歳のルーキー、ウィリアム・バイロンがポールポジション。同じくルーキーで19歳のベン・ローズが3番手、今季1勝を挙げている21歳のクリストファー・ベルが5番手からスタートを切ることとなった。
午後1時19分に2.5マイルトライアングルオーバルを60周(150マイル:約240km)して競われる決勝レースがスタートした。この日のレースは、数周毎にイエローコーションが多発。最終的に、コースのシリーズ記録を更新する、9回の合計27周にもわたってコーションが発生するレースとなった。
この荒れたスローペースのレースで、ポールポジションからスタートを切ったバイロンは、度重なる再スタートでも首位をキープ。給油戦略の違いから、26周目、4度目のイエローコーション時にピットイン、給油したことで5位に後退したバイロンだったが、徐々に順位を取り戻していき、39周目に首位を奪還。多発したコーションにも助けられ、その後は無給油で首位を守りきってトップチェッカー。今季5勝目を挙げた。ルーキーシーズンの5勝はシリーズ新記録。
2位には、バイロンと同じピット戦略で走り切った20歳になったばかりのカナディアン、キャメロン・ヘイリーが入った。ヘイリーは今大会の結果、ドライバーズランキングを2つ上げ、“チェイス”圏内へと浮上した。3位にブレット・モフィット、4位にティモシー・ピーターズが入り、“トヨタ タンドラ”はトップ4を独占した。
6位にリコ・アブリュー。10位には、5番手グリッドながらスタート直前のトラブルで最後尾に落ち、その後クラッシュで一時5周遅れになりながらも修復し、後半のコーションで毎回“ラッキー・ドッグ”(イエロコーション発生時の周回遅れ先頭車両が1周救済される措置)を獲得。最後の4周はついに首位と同一周回に復帰してトップ10フィニッシュを果たしたベルが入った。
次戦第13戦は8月17日(水)に米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで開催される。
ドライバー ウィリアム・バイロン:
「これはチームの勝利だ。クルーチーフを始め、ピットクルーも素晴らしい仕事をしてくれた。ここ(ヴィクトリーレーン)に立つのは本当に良い気分だが、それは容易ではない。我々はチャンピオンシップ争いにおいても良いポジションにいると思う。先週(エルドラのダートレース)は苦戦したが、舗装コースでのレースに戻る準備は出来ていたし、いつも通りに戦った。そしてこの素晴らしいチームと共にまた勝つことが出来た」
<キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、全23戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。
開幕からの16戦全ての決勝に出場し、ランキング30位以内に入った上で、シリーズ戦勝利を挙げたドライバーと、ランキング上位のドライバーから8人が選抜される。“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとにランキング下位2名が脱落しポイントをリセットして次ラウンドに進む。
■NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES 第12戦 Pocono Mountains 150