「真の意味で、現在の競争力がどの程度かは土曜の予選時点で明らかになるだろう。でもさっきも言ったとおり、ここブランズハッチは僕の故郷であり、勝手知ったるトラックでもある。そのことがクルマ自体の競争力を推し量る好材料になってくれるはずだ」

 2016年限りでシリーズの幕を降ろしたドイツ国内選手権であるDTCドイツ・ツーリングカー・カップでタイトルを獲得するなど、長年プラベーターチームとして活動してきたブコビッチ・モータースポーツは、フランスの本家ルノー・スポールの承認を得てこの4代目『ルノー・メガーヌ』をベースにTCR車両の開発に着手。

 心臓部となるエンジンは、スイスとオーストリアに囲まれた小国リヒテンシュタインに本拠地を置くエンジンチューナー、レーマン・モトーレンテクニーク社が開発を担当し、長年培ってきたターボチャージャーのノウハウを活用。1798ccの4気筒直噴ターボをレーストラック仕様の耐久性を維持しつつ、ライバル勢より少ない排気量から350PS/420Nmを発生する。

 スイス・サンクトマルグレーテンにあるチームのワークショップでは、すでに数多くのバックオーダーが発生する状態となっており、その最初のカスタマーとなったオリバー・ウォルフ代表率いるウォルフ・パワー・レーシングとともに実戦テストを敢行。今後もTCRドイツをメインに、数戦のTCR UK参戦を予定している。

 この動きにより、今週末開催のTCR UK第3戦ブランズハッチは、4連勝中のウエスト・コースト・レーシング、ダン・ロイドを筆頭に14台のエントリーが集うこととなった。

ライバル勢より小排気量となる1.8リッターの直列4気筒直噴ターボを搭載する
開幕2戦を終え、4連勝と他を圧倒するダン・ロイド。開幕前のTCRシリーズBoP公式テスターも担当した

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