続くレース2は、フロントロウに並んだ2台のアウディRS3 LMS、ブリンク・モータースポーツのトビアス・ブリンクとミュッケ・オーソンを出し抜き、セカンドロウ3番手スタートのホンダ・シビック・タイプR、アンダーソンがジャンプアップ。
このアウディ2台はその後も後続のプレッシャーにさらされアンダーソンの逃げを助ける展開となり、2周後にはクリストファーソン、エクブロムのゴルフGTI連合が揃ってアウディを撃破。前を行くシビックを追う展開となる。
さらに勢いに乗ったクリストファーソンがアンダーソンのテールに迫ろうかという21周目にアクシンデントが発生し、WorldRX王者のゴルフGTIは左フロントが悲鳴を上げ無情のパンクチャー。これで17周目にブリンクのアウディRS3 LMSをかわしていたエクブロムが2番手に浮上することとなった。
その翌周、他車のコースオフにより最後のSC導入となると、残り2周のスプリントでレースは再開。ここが逆転に向けた最後のチャンスとエクブロムがアタックを仕掛けるも、盤石のリスタートを決めたアンダーソンが逃げ切りトップチェッカー。2位エクブロム、3位ブリンクの追撃をしのぎ切り、自身は2016年以来となる勝利を飾るとともに、TCR規定のSTCCでホンダ陣営に初の勝利をもたらした。
一方、レース最後の2周時点で4番手につけていた王者ダールグレンだが、このファイナルスプリントでふたつポジションを失い6位でフィニッシュ。しかしこの2連戦のリザルトにより、ポイントランキングではハグロフを逆転し首位浮上に成功している。
これで前半戦を終えたSTCCはサマーブレイクへと突入。次戦となる第4戦は8月19日にスウェーデン中南部のカールスクーガで再開する。


