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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.07.31 16:02

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第4大会富士 レースレポート

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海外レース他 | ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第4大会富士 レースレポート

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ
富士スピードウェイで開催した第2レースも、クラッツィオ・レーシングが優勝

●コッツォリーノ/ヤジドが完璧な走りで圧勝

●レース終盤の鮮やかな動きでチェン/浅井がPRO-AM勝利

●AM優勝はカーガイレ―シング、ランボルギーニ・カップはムローニ

【日本・富士、2018年7月22日】
 富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2日目、チャンピオンシップ首位のケイ・コッツォリーノとアフィク・ヤジドがレースを完全に制し、クラッツィオ・レーシングが週末2度目の勝利を挙げました。ヤジドは2位のFFFレーシング・チーム・バイACM、アンドレア・アミチ/アルトゥール・ヤノスに18秒の大差を付けてフィニッシュラインを通過しました。
 
 PRO3位は、総合5位に入ったライパート・モータースポーツのベン・ゲルセコウスキーとリチャード・マスカット。総合3位の表彰台には、PRO-AM1位のガマ・レーシングのエバン・チェンと浅井亮博が上がりました。
 
 第1レースのPRO-AM勝者、ミコ・エスケリネン/ユーソ・プハッカのライパート・モータースポーツに対し、最終ラップでの勝負を制しました。PRO-AM3位は、ホージャスト・レーシングの松本武士と落合俊之でした。
 
 AMでは、カーガイレ―シングの古田聡とたしろじゅんが見事1位を勝ち取りました。AM2位は、AMチャンピオンシップ首位のトゥルーヴィジョンズ・モータースポーツ、ボビー・ブンチャロエン。続く3位はFPCレーシングの浦田健と松永大祐です。ランボルギーニ・カップは、GDLレーシング・チームのガブリエル・ムローニがシーズン3度目で勝ち取りました。

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2018第4ラウンド レース2

 
 アミチとヤノスはPROでの首位を固め、FFFレーシング・バイACMのチームメイト、ジャック・バーソロミューとジェームズ・プルを20ポイント引き離しました。ライパート・モータースポーツのゲルセコウスキーは6ポイント差で3位、コッツォリーノとヤジドは現在4位に入っています。
 
 PRO-AMのスタンディングでは、チェン/浅井とエスケリネン/プハッカのポイント差はわずか2ポイントですが、ガマ・レーシングは2勝したことでリーダーボードのトップに返り咲いています。
 
 AMではブンチャロエンが2位の浦田、松永との差を11ポイントとさらに広げる一方、ランボルギーニ・カップでは香港の852チャレンジャーズ、ポール・ウォンとクレメント・リーが、ムローニに15ポイントの差を付けます。
 
 ポールポジションからスタートしたコッツォリーノは、グリーランプ点灯とともにアミチからの攻撃を受けました。後ろからプハッカが鮮やかな追い抜きを試みますが、レースの先頭を走る2台にあえなく行く手を阻まれてしまいます。コッツォリーノはアミチとぶつかり、縁石の上を飛び跳ねるもアミチを振り切って飛び出し、オープニングラップを終える頃には2秒差を付けます。
 
 アミチの後ろでは、プハッカがアイレゾ・モータースポーツのマックス・ワイザーの攻撃をうけていました。一方、FFFレーシングのジャック・バーソロミューは、浅井、この時点で7番手まで浮上していたゲルセコウスキー、そして松本の前を走ります。
 
 先頭のコッツォリーノはスピーディーな走りで、ラップごとに約1秒ずつ差を広げていきます。富士スピードウェイでのコッツォリーノの豊富な経験と、クラッツィオ・レーシングの準備万端な車が、モータースポーツ上級者の走りを生み出します。
 
 ピットウインドウのオープンを前に、アミチの後ろで総合3番手のプハッカがPRO-AM1番手を守り、ワイザー、バーソロミュー、それに総合6番手まで上がってきた松本と浅井が追いかけます。ランボルギーニ・カップのポイント首位の852チャレンジャーズは、ムローニより前でクラスのトップを走ります。
 
 YHレーシング・チームの松田貴道は2度目の不運でスピンし、停止してしまいました。コッツォリーノから代わったヤジドは、前半スティントのコッツォリーノの健闘のおかげで、アミチから交代したヤノスを11秒と大きく引き離した状態でピットを出ました。プルは、エスケリネンを追い抜きます。ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ初参戦のスカイ・チェンと交代したビアンは、フェンスに激突したことによる車の損傷でレース終了という結末に。
 
 総合5番手の落合の後ろでは、マスカットがチェンを追い抜き、反撃を受けますが、マスカットはなんとかチェンを引き離しました。残り8分、ランボルギーニ・カップ参戦のリーの内側にプルが入り込もうとしました。リーは、ポジション争いに気を取られ、両者は接触し、どちらの車もダメージを受けます。
 
 FFFレーシング・チームのプルはリタイアし、リーはなんとかフィニッシュラインを越えますが、クラス勝利は失いました。先頭集団では、落合が死力を尽くし、PRO-AM勝利と総合3位を狙ってエスケリネンに猛攻を仕掛けていましたが、終了時間が近づいたところでチェンが落合を追い抜き、次にエスケリネンに並びました。

 2台が最後にスタート/フィニッシュラインを通過したときにはその差は車体半分までに縮まり、最終ラップで動きを見せたチェンがPRO-AM勝利と総合3位を獲得しました。


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