「ドライでのフィーリングは良くて、レース後半に向けて前半はタイヤをセーブしつつ走っていて、あとは周りがどのくらい落ちてくるかで順位がいくつ上がるかなって思っていました。でもあの雨が余計でした」

 ウエットタイヤではハンガロリンク同様に「入口でアンダー、出口でトラクションがない」という苦しい状態で、僚友アルテム・マルケロフともども大苦戦を強いられて11位に終わった。

 結果には繋がらず不完全燃焼の感だけが残ったが、しかし内容的にはマシンの仕上がりもさることながらタイヤマネージメントやレース全体の組み立てがかなりクリアに見えるようになってきたことが感じられた。

「あの雨が余計でした」と牧野

「かなり掴めてきたかなというのはありますね。あまり形にはなっていませんけど、予選の順位もそこそこ前に行けているし、ドライでのマシンのフィーリングは良くなっていたし、途中までは全然無理せずにずっとタイヤマネージメントをし。あのままドライでレースがしたかったですね……」

 一方、福住仁嶺はこれまでチームの技術レベルや人的ミスによるトラブルに何度も泣かされてきたが、今回も初日フリー走行に出ていく前からスロットルセンサーに問題が発生したり、一旦コクピットから降りて作業を行ないそれが直ってからも断続的に電源がシャットダウンする症状に苦しみながらの走行を強いられた。

 初めてのサーキットでぶっつけ本番での予選となり17位。それでもレース1では冷静に自分たちのマシンレベルに合わせたペースで走ってタイヤマネージメントに徹し、ライバルのペナルティにも助けられて8位入賞を果たした。

「最初は全くプッシュしてないですね。基本は50%とか40%くらいの感覚で走っていました。周りのペースについていくと痛い目に遭うし、F2初戦のニコ・カリとかあんなペースについていったら絶対タイヤが終わると思ったら案の定カリは終わってましたよね」

「そう考えると、僕らのペースはそんなに悪くないのかなとは思うんですけど、DAMSとか上位勢に比べるとまだまだ足りないですね」

 レース2ではリバースグリッドとはいえポールポジションからのスタートとなり、福住は「久しぶりに緊張感を味わった」と笑顔を見せた。

■ポールスタートも人的トラブルに泣いた福住

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