タイトル街道を邁進するARTのジョージ・ラッセルには5周で抜かれついていけなかったが、その後はDAMSやプレマと同等のペースで走った。「表彰台は難しかったとは思うけど5~6位は争えると思った」という福住だったが、またしてもトラブルに襲われた。

「ダウンシフト側のシフトパドルが2本のボルトで留まっているんですけど、そのうちの1本が取れてガタガタしていて、シフトダウンするときにくっ付いたまま押し戻されないことがあるような状態になっていたんですよ」

「5、4、3速くらいまで落ちて行けたりするんですけど、そこで引っかかって2速に落とせなくて減速できないからロックして飛び出していたんです。タイヤも少しキツかったですけど、シフトダウンができなくてどうしようもなかったですね。パドルを指で挟んで、女の子を操るようにコントロールしてましたよ(苦笑)」

 アーデンもマシンの仕上がりは少しずつ上向いてきている。しかし肝心なところでつまらない人的ミスが出てしまう。それが今のアーデンのチームレベルだ。1度ならず何度も繰り返され、ノートラブルの週末はない。

今シーズン、ノートラブルで終えられた週末がない福住

 そんな状況にモチベーションを失いかけた福住だが、来季に向けてシート交渉を有利に進めるためにも今季残りのレースで少しでも光るところを見せなければならない。

「こういうシーズンを送っていますけど、こんなツラいときこそ自分と向き合うしチームとも向き合うし、改善しなければいけない部分をしっかり見つめ直すようになるからこそいろんな発見もあるし。今年はモチベーションを保つのもすごくツラいですけど、自分にやれることはやれるだけやったらあとは来年がどうなろうと悔いはないですよ」

 結果ではなく内容を見れば、日本人ドライバーたちのシーズンは着実に上向いてきている。しかし残すところはあと1ラウンドのみ。そこで悔いのない走りをしてもらいたい。

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