■決勝レース

 11月18日(日)午後に実施された決勝レース(15周)は、4周目のリスボア・ベンドで発生した多重衝突事故で赤旗掲示となった。ドライバー2名を含む5人が負傷したものの、幸い命に別状はなかった。
 
 キャッチ・ネット修復などで中断時間は長引き、セーフティカー先導による競技が再開されたのは午後4時53分。最終的にはポールポジションからスタートしたティクトゥムがそのまま逃げ切り、マカオグランプリレースで2連覇を飾った。
 
 一方でスリーボンドレーシングは22番グリッドからスタート、先行するドライバーのスリップストリームを使いながら、リスボア・ベンドのブレーキング競争に持ち込んだが、目の前のドライバー数名の事故を僅かに避けきれずタイヤとサスペンションとにダメージを負った。
 
 操縦性の安定しないマシンで走行を続けたが、山側区間で壁に激突してサスペンションにダメージを負い、ピットへ戻ってそのままリタイアとなった。

笹原右京(ThreeBond Racing)
笹原右京(ThreeBond Racing)

■ドライバーコメント

「カーナンバーが27という、往年の名F1ドライバー、ジル・ビルヌーブさんを象徴するゼッケンでうれしく思いました。マカオも市街地レースも初めて。いつかはマカオで走りたいと思っていたので、ようやく今回の機会を頂けてうれしいです」

「いまの時代は昔と違ってシミュレーターもあり、オンボードやデータロガーもあるので、ここに来るまで毎日、マカオのことだけを考えてきました。でも、走り出してみるとフリー走行ではクルマが跳ねるという症状が出ました」

「上位勢の速いクルマを後ろから見ていると、すごく落ち着いた挙動で走れている。自分のクルマはピーキー過ぎて、対抗するには厳しい状況で、結局最後のクラッシュでタイヤ4本を失ってしまいました」

「予選レースは厳しいけれど生き残って、日曜日の決勝レースに向けて良いデータを取ることに専念しました。決勝レースでは、無難にスタートして、マンダリンを曲がってからは前のクルマのスリップに入りました」

「リスボアでは良い争いをしていて、イン側は詰まっていたのでアウト側から攻めました。すごく攻められたかなと思ったら、前のクルマがドンドンドンとぶつかって詰まって、クラッシュしている彼らを見て右へ曲がるのは無理だと思ったので、逆方向へ避けようとしたのですが、そのときに右前輪を軽くぶつけてしまいました」

「そのときは気付かず、なんとか最後尾へ戻り走っていたけれどマシンがおかしくて、山側でコントロールを失って壁にぶつかってしまいました。いずれにせよピットには戻りましたが、チームの判断でリタイアとなりました」

「何もできず終わってしまったマカオグランプリで御支援下さった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円