「ヤン(エルラシェール)は、その若さに似合わず成熟した落ち着きとスピードを見せ、常に我々を驚かせてくれた」と語るのは、シアン・レーシングのCEOを務めるクリスチャン・ダール。

「私たちはこの何年も彼のような若い才能を探しており、彼の存在は近年稀に見る逸材だ。これで我々の2019年FIA WTCRに向けたドライバーラインアップは、経験豊富なチャンピオンたちと才能あふれる速い若手という、最高の組み合わせになった」

 また12月20日には、既報のとおりWolrdRX世界ラリークロス選手権で連覇を果たしているスタードライバー、ヨハン・クリストファーソンがWTCRのグリッドにデビューすることも発表され、こちらも予測どおりロブ・ハフ、メディ・ベナーニとともにセバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのステアリングを握ることが正式にアナウンスされた。

「こうしてWTCR参戦が決まったことにワクワクしているし、シーズンを心から楽しみにしている」と、意気込みを語ったクリストファーソン。

「ラリークロスで戦った4シーズンを経て、2019年は初めて国際的なツーリングカーの舞台でのフルシーズンエントリーを決断した。ほとんどのサーキットが僕には初めての領域になるし、大きなチャレンジになるね」

「そして新たなチームメイトと働くことも楽しみにしているし、特にツーリングカーの世界チャンピオンであるロブ・ハフからは多くを学びたい。セバスチャン・ローブ・レーシングは経験豊富な組織だし、フォルクスワーゲン・ファミリーの一員としてこの新たな旅に出られるのもうれしいよ」

 これでフォルクスワーゲン・モータースポーツのカスタマーレーシング部門からは、ワークス契約ドライバーとしてハフ、クリストファーソンの2名が参戦。3台目となるベナーニに加えてもう1台を送り込み、4台のゴルフGTI TCRをグリッドに並べる計画だ。

 またクリストファーソンは2019年STCCの参戦計画を明らかにしていないが、過去2年を過ごした父トミーの運営するクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のシートが空いており、WTCRとのカレンダーバッティングもないことから、引き続きのSTCCタイトル防衛の可能性が残されている。

 しかし、WolrdRXに関してはWTCRと6戦で日程重複があるため、仮に参戦した場合でも事実上ラリークロス王者としてのタイトル防衛は断念せざるを得ない状況となっている。

 また、クリストファーソンについては2018年に所属したPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンが活動を終了するため、2019年のWorldRXに参戦するかも不透明だ。

既報のとおり、WTCRデビューが決まったWorldRX王者のヨハン・クリストファーソン
VWモータースポーツは、2019年WTCRに4台のゴルフGTI TCRを送り込む計画だ

この発表に伴い、ロブ・ハフ、メディ・ベナーニのSLR残留も正式発表となった

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