だがレーススタート前に発表されたタイヤの選択では全車がレッドタイヤをチョイスするという前代未聞の事態が発生。つまり全ての車が早い段階でレッドタイヤを履き捨て、ブラックに履き替えるという選択をしたのである。各マシンが似たような戦略を取ったことで、後方のマシンが上位に上がる確率は低くなる。

 琢磨はまずスタートで3つポジションを上げ、レースが始まったが想像通り、フューエルウインドウに入るまでどの車もピットに入るわけもなく、琢磨にとっては厳しい状態が続いた。

マーカス・エリクソンを抑えて走行を重ねる佐藤琢磨
マーカス・エリクソンを抑えて走行を重ねる佐藤琢磨

 前方でクラッシュやリタイアがあると自動的にポジションを上げていく。リスタートでも、古巣アンドレッティ・オートスポーツのザック・ビーチをかわして、ポジションを上げた。

 レース中盤を過ぎた頃には、トップ10の圏内に移動し、チームメイトのグラハム・レイホールと7~8番手を走行した。

ザック・ビーチをオーバーテイクする佐藤琢磨
ザック・ビーチをオーバーテイクする佐藤琢磨

 レースもあと残すところ40周を切ったところで急遽ピットイン。マシンがギヤセレクト出来ない状態になったという。ピットに入り、チームはいろいろと修復を試みたが、再度エンジンに入ることはなく、琢磨は75周を終えたところでマシンを降りた。

「マシントラブルは仕方ないですね。今日はスタートでポジションも上げられたし、ストレートエンドで前のマシンを抜くことが出来ました。あのまま走っていれば8位だったかな」

「マシンがすごくオーバーヒートしていたみたいで、いろいろやってみたんですが、うまくいきませんでした。残念です。今日の原因を究明して、次のCOTAでは気持ちを切り替えて臨みたいですね」と悔しさを語った。

ピットで修復を試みるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング
ピットで修復を試みるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング

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