ステージ2、再スタートで一旦ライバルの先行を許したカイル・ブッシュでしたが、すぐに首位を奪い返すと再び独走態勢に。このステージはイエローコーションが出なかったこともあり、カイル・ブッシュは2位に6秒もの大差をつけてステージ2を制しました。エリック・ジョーンズが7位、ハムリンが9位。
ステージ1、2を制し、ここまで圧倒的な速さを見せたカイル・ブッシュでしたが、ステージ間のイエローコーションでピットへ向かった際に速度違反のペナルティ。ハムリンも同様のペナルティを受けることとなり、ともに18位、19位からの追い上げを強いられることとなってしまいました。
しかし、カイル・ブッシュは猛烈な追い上げを見せ、再スタート後僅か8周でトップ10入り。残り50周の時点で6位まで浮上しました。
ステージ3の前半はイエローコーションが出ないまま、残り40周ほどになると各車ピットへ向かい始めました。カイル・ブッシュはピットインを遅らせ、ライバル勢がピットに入ったことで161周目に首位に浮上。幸運にも、その直後にクラッシュ車両によりイエローコーションが出されました。
このコーションでピットインしたカイル・ブッシュは最後まで走り切れる燃料と新品タイヤを装着し、2位で残り32周での再スタート。ライバルとの激しい首位争いを繰り広げ、残り25周でついに首位を奪還。首位に立ったカイル・ブッシュは後続との差を広げていき、2秒以上の大差をつけて独走チェッカー。前戦フェニックスに続き、今季2勝目を挙げました。
ハムリンが7位、クラッシュでのダメージを修復しながら追い上げたトゥルーエクス・Jr.が8位とトップ10フィニッシュを果たしました。
33歳のカイル・ブッシュはこの勝利で、NASCARトップ3カテゴリーでの合計200勝を達成。これまでの記録では、リチャード・ペティがカップ・シリーズのみで200勝を挙げています。カイル・ブッシュはカップ・シリーズで史上11位の53勝目。
これに加えて自身が最多勝記録を持つエクスフィニティ・シリーズ94勝、トラック・シリーズ53勝でNASCARトップ3シリーズの合計勝利が200となります。これらの勝利のうち、2008年より移籍したトヨタでの勝利は、カップで49勝、エクスフィニティで83勝、トラックで47勝とその大半を占めています。
次戦第6戦は3月24日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われます。
ドライバー カイル・ブッシュ
「今日の我々のトヨタ・カムリは最高でした。ここオートクラブ・スピードウェイに来てくれた多くのファンの前でこんな素晴らしいレースを見せられて本当に嬉しいです。200勝目は私にとってはとても大きな意味を持ちます」
「トヨタ、TRD-USAやチームの最高のスタッフとともに戦えるという機会を得られたこと自体が本当に幸運ですし、ともに戦ってきたすべての瞬間が宝物です。これからも多くの勝利を重ねていけることを願っています」
