ステージ間にピットインしなかったため、他車よりもやや燃料が少ないトゥルーエクス・Jr.らが140周目前後からピットへ向かいましたが、その直後、149周目にイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が発令。不運なタイミングでのコーション発生にトゥルーエクス・Jr.は順位を落とすこととなりましたが、逆にピットインせず走り続けていたハムリン、カイル・ブッシュがワン・ツー体制となりました。ハムリンはそのままステージ2を制覇。カイル・ブッシュが2位。
 
 しかし、ハムリンはステージ3スタート前に、今度はピット作業ミスによるペナルティ。ようやく“ラッキー・ドッグ(コーション発生時に周回遅れの最後尾が1周取り戻せる救済措置)”を獲得したエリック・ジョーンズとともに、ステージ3は18位、19位での再スタートとなりました。

 何台かがピットインしなかったため、8位で再スタートを切ったカイル・ブッシュは、イエローコーションが出ない展開が続くなかで着実に順位を上げていき、246周目に首位に復帰。

 255周目にこの日3度目のアクシデントによるイエローコーションが出されましたが、ここでエリック・ジョーンズはピットへ入らないギャンブルに出て首位浮上。燃料のみのピットインとしたカイル・ブッシュとハムリンもポジションを上げ、再スタート後にはトヨタ勢がワン・ツー・スリー体制となりました。

 エリック・ジョーンズと首位争いを繰り広げたカイル・ブッシュは278周目にタイヤグリップを失い、壁にヒット。大きなダメージではありませんでしたが、翌周緊急ピットインを強いられ22位へ後退してしまいました。
 
 その後、300周目過ぎにエリック・ジョーンズとハムリンもピットへ向かい、全車がピットを終えた時点でハムリンが首位復帰、エリック・ジョーンズは4位。その後上位勢の順位変動は無く、ハムリンが2度のペナルティをはねのけてのトップチェッカー。開幕戦デイトナ500に続き、今季2勝目を挙げました。
 
 ハムリンはこの勝利で、ドライバーズランキングでもカイル・ブッシュに続く2位へと浮上しました。エリック・ジョーンズも4位で開幕戦デイトナでの3位以来となるトップ5フィニッシュを果たしました。
 
 カイル・ブッシュは終盤猛烈な追い上げを見せ、10位までポジションを上げてフィニッシュ。開幕から7戦連続でのトップ10フィニッシュを続けています。

 次戦第8戦は4月7日(日)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバーコメント:デニー・ハムリン

「我々のトヨタ・カムリは本当に、本当に速かったです。首位に立ってしまえば、後続を少しずつ引き離していくことができました」

「チームメイトの18号車(カイル・ブッシュ)、20号車(エリック・ジョーンズ)とバトルしていたときはややオーバーステア気味だったので、レース序盤の時ほど激しく攻めることはしませんでした。それでも勝つことができたのは、素晴らしく速かったクルマのおかげです」

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円