これまで、フォーミュラEの初年度から製造を担当し、昨年も全車にバッテリーを供給してきた『ウイリアムズ・アドバンスド・テクノロジー社』も、このFIAの入札に参加。さらには、ポルシェやルノー/レッドブル・テクノロジーズ連合なども競合入札に名乗りを上げていたという。

 MATはシリーズ創設時のワンメイク・パワートレインの供給に続き、バッテリーの分野でも供給権を獲得したが、シーズン5での最大エネルギー量を現在の28kWhから54kWhまで増大させる必要がある、という点以外はFIAから詳細なバッテリー仕様のアナウンスはされていない。

これまで、シーズン2、シーズン3とモーター出力や回生上限拡大の見直しを迫られてきたFE
これまで、シーズン2、シーズン3とモーター出力や回生上限拡大の見直しを迫られてきたFE

 さらにFIAとフォーミュラEは、何度か計画の修正を実施しつつも、モーター力行の出力を今後シーズンを追うごとに現在の200kWから拡大させていきたい方針を示しており、その性能要求にも対応する必要が出てくるだろう。予想では、シーズン5時点で最大出力を250kW、最大回生エネルギー量も、現在の150kWから250kWに増大させる計画のようだ。

 また、シーズン5以降はバッテリーも含めた「フルオリジナル」のマシン開発が許容される可能性も出ているため、ワンメイク・バッテリーとしての競争力確保も視野に入れる必要がある。

 MATは今後、供給初年度を前に2017年6月1日までにFIAのクラッシュテストを通過し、車載されるテストバッテリーを同年11月1日までにチームに提供することが義務付けられる。

シリーズ創設時に掲げた「非接触充電」や「ロボレース」などの構想実現など課題も残る
シリーズ創設時に掲げた「非接触充電」や「ロボレース」などの構想実現など課題も残る

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