昨年、WRX STIは9分8秒というラップタイムをマークしていたが、コースにスローゾーンが設定されていたりと、ラップタイムが制限されていた部分もあった。2016年のWRX STIはファルケンの市販タイヤの採用等もあるが、9分切りは決してできない目標ではないだろう。ドライバーもカルロ・バンダム、マルセル・ラッセー、ティム・シュリック、そして山内英輝という信頼を置く4名のドライバーが採用されている。

富士でシェイクダウンを担当した山内英輝とチーム首脳陣
富士でシェイクダウンを担当した山内英輝とチーム首脳陣

「昨年初めてニュルに挑戦しましたが、夜、雨が降っている時にスリックタイヤで走っていたときは生きた心地がしないくらい恐ろしいものでした」とこの日も富士でステアリングを握った山内は語る。

「でも、それを乗り越えて優勝を飾ることができた時は、人生でいちばん感動しました。今年も皆さんと感動できるように頑張りたいと思います」

 今年もチームでは、6人のスバルディーラーメカニックを採用し、シェイクダウンでさっそく作業に当たった。ニュルへの挑戦は彼らの経験も含め、スバル/STIの市販車に活かされていくもの。SP3Tクラスのライバルは強力だが、チームのスローガンである『心』をひとつにして、連覇に向け“グリーンヘル”に挑んでいく。

2016年仕様WRX STIを囲み、チームメンバーと協賛各社が集まって記念撮影を行った
2016年仕様WRX STIを囲み、チームメンバーと協賛各社が集まって記念撮影を行った

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