しかし第8戦ノックヒル直前に、誕生したばかりだった息子のアーロ・ジョージ君を生後5日で亡くし、家族とともにその弔慰を優先したいとレース欠場をアナウンス。チームもその意向を最大限に汲み取り、かつて所属したマイク・ブッシェルを代役に起用していた。

 オランビーは、そのブッシェルが残り2戦6レースで、引き続き21号車のステアリングを握ることを発表すると同時に、2019年にトルドフが達成した仕事を賞賛するコメントを残した。

「我々のプログラムに対するサムの関与は、彼がシリーズのトップチームで培ってきた経験と知識により、チームを明らかに前進させる原動力となった」と続けるオランビー。

「彼はシーズンを通じて疑う余地のないスピードを見せており、我々もその成功をともにエンジョイしてきた。レースからのフィードバックは類い稀なもので、スラクストンで獲得した勝利は格別だったよ」

「そんな彼のシーズンが早く終わってしまったことは残念だが、こうした状況では家族が最優先されるのが当然だ。最後の2ラウンドも欠場するという彼の判断は完全に理解できるもので、彼と彼の妻であるジョージナに対し、チームからは継続的なサポートを約束したい」

 ノックヒルで代打起用されたブッシェルは、レース1をアクシデントで落とした後、レース2ではラップレコードを記録するなど、残るシーズンに向け期待を抱かせる走りを見せた。

「今回は以前より少し落ち着いている。僕にとっても、チームにとっても、現状を理解して準備をする期間があったからね」と語った30歳のブッシェル。

「シルバーストンは過去に良い結果が得られたサーキットだ。パックでレースをすると、簡単にダメージを受ける”危険ゾーン”からいかに早く脱出するかがカギになる。BTCCではいつだって同じようにね」

「このホンダのマシンは常にシルバーストンで好成績を収めてきている。搭載ウエイトもなく状況は整っているし、願わくばトップ10進出に向けチャンスを掴むことができれば素晴らしいね」

スラクストンでは勝利も飾ったサム・トルドフ(中央)。残す2戦も家族との時間を優先する決断を下した
2018年はVW CCをドライブしたマイク・ブッシェル。今週末からの2戦でポイント獲得を目指す

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