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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.05.29 14:45

『TCRヨーロッパ SIM Racing』第3戦はナジー&オモラのBRGヒュンダイ勢が制覇

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海外レース他 | 『TCRヨーロッパ SIM Racing』第3戦はナジー&オモラのBRGヒュンダイ勢が制覇

 おなじく、このアクシデントで12番手となったラングフェルドに代わってレース1をペダルの不具合で落としたマグナスがジャンプアップに成功し、先頭集団を追う体勢に入っていく。

 バートが首位で逃げを打ち、ビクトル・ダビドフスキー(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR/PSS Racing)や地元のベンス・ボルディズ(セアト・クプラTCR/Zengő Motorsport)、ジミー・クレーレ(プジョー308TCR/Team Clairet Sport)らにオモラが加わる2番手争いが続いたレースは、7周目のターン10でダビドフスキーを仕留めたクレーレが、じわじわとバートのマージンを削っていく。

 首位バートを上回るラップタイムで差を詰めたクレーレは、最終ラップを前にテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込むと、ターン4の進入でインサイドへ。しかしバートの抵抗に遭いドアが閉められると、2台は接触しバートはバリアに激突。このアクシデントに乗じたオモラがトップでチェッカーを受け、2位にボルティズ、バトルで失速したクレーレが3位に踏み止まった。

「レース1はアクシデントでクルマが真っ直ぐに走らず、なんとかポジションを失わないことだけを考えた」というオモラだが、これでeシリーズ初勝利。

「レース2は対照的にクールな展開で、至るところで接触バトルがあった。ハンガロリンクはオーバーテイクポイントがなく、ツーリングカーは接触上等だ。とくにドライバーの力量がおなじ場合にはね。ファンには楽しめたんじゃないかな」と振り返ったオモラに対し、レース1を制したチームメイトも祝福の言葉を掛けた。

「僕はレッドブルリンク同様にリバースのレース2でクラッシュに巻き込まれたけど、オモラには本当におめでとうを言いたい」と語ったナジー。

「実はレース1も、首位で6周目に入ったところで必要な残り燃料が足りないことに気づいた。そこからはすべてのストレートでスロットルを早めにリフトしコースティングしていたから、正直『このレースは終わった』と思っていたんだ」

「こうしてリフト&コーストを活用するとこれほどの燃料がセーブできるとは知らなかったから、良い勉強になったよ。マットと僕はとても良い関係にあり、こうしてeシリーズに慣れるのは良いことだと思う。このまま実際のレースに向けて準備を進めていきたいね」

 全7戦予定で3戦までを終えた『TCRヨーロッパ SIM Racing』シリーズは、再び2週間後の6月10日(水)に第4戦を開催。仮想空間のポールリカールを舞台に2ヒートで争われる。

レース2、7周目のターン10でビクトル・ダビドフスキーを仕留めたジミー・クレーレが首位に迫っていく
レース2、7周目のターン10でビクトル・ダビドフスキーを仕留めたジミー・クレーレが首位に迫っていく
最終周で勝利が転がり込んできたマット・オモラがトップチェッカーを受け、第3戦はBRC Racing完全制圧となった
最終周で勝利が転がり込んできたマット・オモラがトップチェッカーを受け、第3戦はBRC Racing完全制圧となった


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