──18インチホイールへの変更で、ブレーキングのフィーリングとか、タイヤマネージメント、マシン全体の挙動など、変わった部分はありますか。

松下:走り方は大きく変わりましたね。ブレーキがとにかく、奥まで我慢できない。そこまで遅らせると、止まらなくなっちゃうんです。ホイールが8kg重くなって、その重い物体が高回転することでいっそう重量の影響が増して、止まりにくくなってるみたいです。今までより20mくらい手前で、ブレーキングを開始するイメージですね。

 それもあって予選ではDRSが壊れた状態で去年までのように目一杯遅らせたブレーキングをしたら止まらずに、飛び出したんですけどね。その後レースで微調整をすることで、レース2ではけっこういい感じで使えるようになりました。

──シューマッハーとのバトルも、まさにブレーキングで差を付けていましたね。

松下:そうですね。レースでやっと、18インチでのブレーキングのさじ加減がわかりました。

──国際映像のコメンテーターにも、褒められてましたよ。

松下:あんな順位でバトルしていたら、褒められている場合じゃないですけどね(笑)。まあ開幕戦で出鼻をくじかれた感じはありましたけど、最初にそういう洗礼を受けていてよかったかなとも思います。チームメイトによると、こういう止まらなさってF3マシンに似てるらしいです。

──第1戦を終えて、今季の手応えは掴めましたか?

松下:そうですねえ。ベテラン勢が相変わらず速いのに加え、F3から来た若手も速い。でもうちのクルマも全然負けていなくて、しっかりバトルできる位置にいると思います。予選がボロボロだったにもかかわらず、そしてレース1はDRSが動かなかったにもかかわらず、ポイントを獲得できた。そしてレース2では、自分の順位を死守できた。いいレースができたと思います。期待したような結果ではなかったですけど、全然ガッカリはしていないですよ。

松下信治(MPモータースポーツ)
2020年FIA-F2第1戦オーストリア リモートで取材を受ける松下信治(MPモータースポーツ)

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