翌日に行われた第7戦でもダ・コスタは圧倒的な速さを見せつけ、2番手にコンマ4秒という差をつけポールポジションを獲得した。その2番グリッドにはニッサン・e.ダムスのブエミが続き、3番手は急遽ベルリン戦から参戦することになったアレックス・リン(マヒンドラ・レーシング)となった。
ダ・コスタは再び決勝レースのスタートで好ダッシュを切り、2番手スタートのブエミに付け入る隙を与えない。3番グリッドのリンは1コーナーでブレーキが遅れてしまい、4番手のデ・フリースにかわされてしまう。
オープニングラップで速さを見せたのは、チャンピオンシップを争うマキシミリアン・ギュンター(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)だ。ギュンターは11番手からのスタートだったが、2周目には8番手にまで浮上してくる。
追い上げを見せるかと思われたギュンターだったが、9周目にまさかのパンクに見舞われてしまう。チームはリタイアを決め、ギュンターはチャンピオンシップ争いから脱落してしまった。

ダ・コスタとブエミのトップ2台は好走を見せ、3番手デ・フリースとの差を徐々に広げていく。デ・フリースはその後ロビン・フラインス(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)に交わされポジションダウンしてしまい、レース残り26分というところではマシンがストップしてしまう。
このデ・フリースのストップによってフルコースイエローが提示された。レースは残り20分で再スタート、トップのダ・コスタは2番手ブエミに2秒の差をつけアタックモードに入り、逃げ切りを図る。
レース後半、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)、フラインス、バンドーンという3台の3位争いが激化、表彰台の一角を争うバトルに注目が集まる。ファイナルラップにはこの争いに4番手を走行していたバードも追いつき、四つ巴のバトルが展開された。
そしてレースはチェッカーを迎え、首位の座を一度も明け渡さなかったダ・コスタがトップでフィニッシュし、シーズン中断前の第5戦とあわせ3連勝を達成した。2位にはニッサンのブエミが続き、今シーズン初の表彰台を獲得、注目の3位には、なんとかポジションを守りきったディ・グラッシが入った。
ドライバーズランキングでは連勝を挙げたダ・コスタが圧倒し、2番手につけるディ・グラッシとバンドーンに対して68ポイントという大差を付けている。フォーミュラEのベルリン戦は、8月8~9日に第8戦、第9戦が続けて開催される予定だ。

