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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.09.04 11:26
更新日: 2020.09.04 11:49

ETRC開幕戦:14台のトラックヘッド揃い踏み。雨中決戦を制したMANのレンツが首位発進

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海外レース他 | ETRC開幕戦:14台のトラックヘッド揃い踏み。雨中決戦を制したMANのレンツが首位発進

 これで首位を硬めたかに見えたラインアートだったが、その天下も長くは続かず。最終手前のコーナーでコースオフしたイヴェコはグラベル脱出に手間取り最後尾へ。これで労せずしてリードを手にしたのがラッコのフレイトライナーだった。

 終始プレッシャーを掛け続けた2位レンツの猛攻を凌ぎ11周を走破した2017年王者が、新たなチームメイトでもあるコロックの無念を晴らす勝利を飾り、地元のファンに今季初勝利をプレゼントした。

「開幕に向けての長く難しい準備期間を経て、こうしてホームサーキットで今季初優勝を飾れて最高だ。ドライブに集中し、チェッカーを見落とさないように気をつけた(笑)。旗が揺れるのを見たときはホッとしたよ」と喜びを語ったラッコ。

 明けた日曜は午前のプラクティスと予選まではドライのコンディションが続いたものの、午後のレース3開始前にはサーキットを豪雨が襲い、イエローフラッグ下でのフォーメーションラップに。しかし、グリッド上のトラックが相次いでコースオフする危険な状況と判断され、3周後にはレッドフラッグが降られる。

 2時間の中断を経て黄旗のもとで再開されたレースは、依然としてポールシッターのキスが隊列を率いたものの、9ラップに短縮されたレース終盤に左フロントのブレーキディスクが破損してペースダウン。

 最後の2周は排気ブレーキもフル活用してなんとかフィニッシュラインまでたどり着いたものの、3位確保が精一杯。背後にいたレンツ、ラッコの順でチェッカーが振られ、週末は3位、2位、1位と全戦で表彰台を獲得したレンツが、自身初の選手権リーダーに立っている。

 2020年のFIA ETRC第2戦は9月12~13日にベルギーのゾルダー・サーキットを舞台に開催され、当初からTCRヨーロッパ・シリーズとの併催戦が予定されていたが、直近の急なプラン変更によりふたたびWTCR世界ツーリングカー・カップとの併催も実現する。

日曜R3を前にトラック上を豪雨が遅い、レースは2時間の赤旗ディレイに
9ラップに短縮されたR3再開後も激しい水煙が上がるなか、ブレーキトラブルに見舞われたノルベルト・キスを、サッシャ・レンツが捉えていく
「僕にとって初めての選手権首位だが、シーズンはまだ始まったばかり。次のレースを楽しみにしている」とサッシャ・レンツ(中央)


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