「2日間の充実したスケジュールだったとはいえ、ご想像のとおりこれが1回目のテストに過ぎず、やるべきことはまだたくさんある。ICE(内燃機関)車両とまったく異なるのはもちろん、このETCRカーでモーターが駆動するのは後輪だ」

「その最大重量物であるモーターは車両中央に搭載され、標準的なTCR車両に比べて重量配分が大幅に変化するため、ドライビングスタイルもセットアップも、大きくアジャストする必要がある。静的な条件でさえそうで、そこに電動仕様のドライブが求められるんだ」

「その加速は本当に鋭くて、バレルンガのいくつかの低速コーナーからの脱出で改めて感銘を受けたよ。このETCR車両でレースを戦うのは本当に楽しいだろうね。願わくば、このテストでの経験を元手に僕がその一員としてシートに座れることを祈っているよ」

 このWSCが主催する2020年のETCRテストプログラムは、11月4~5日と11月27~28日にふたたびバレルンガで2回のセッションが実施される予定で、スペイン・セアトの『クプラ e-Racer』やイタリアのロメオ・フェラーリ製『アルファロメオ・ジュリアETCR』も公式トラックデビューを果たすべく、さらに12月にもテスト機会を設ける方向で調整が続けられている。

「我々は大きな技術的問題に直面することなく、シリーズ最初の公式テスト2日間を終えられた。この事実を心から誇りに思う」と語ったのは、TCR規定の生みの親でもあるWSC代表マルチェロ・ロッティ。

「制御ソフトウェアの最適化が進んでいることに満足しているし、この有望なスタートの後、次のテストではパフォーマンス面もチェックしたいと思っている」

「そして現在、12月にさらにセッションを開催してクプラとアルファロメオを走らせられるかどうかを確認している。どちらのクルマも11月末から12月初旬にかけてイギリスのWAEでETCRキットとシステムの統合作業を完了する予定だ」

「加速は本当に鋭くて、ヴァレルンガのいくつかの低速コーナーからの脱出で改めて感銘を受けたよ」と語ったファーフス
ETCRテストプログラムは、11月4〜5日と11月27〜28日に再びここバレルンガで2回のセッションを実施する予定だ

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