GT3カーとGT4カーによって争われたマカオGTカップはWEC世界耐久選手権への参戦経験を持つベテラン、ダリル・オーヤン(クラフト・バンブー・レーシング/メルセデスAMG GT3)が予選を制し、予選レースでもトップでチェッカーを受けた。
しかしレース後、オーヤンはスタート手順違反によるタイムペナルティを受け11位に降格。この結果、2番手でフィニッシュしたイェ・ホンリー(トロ・レーシング/メルセデスAMG GT3 Evo)が繰り上がりで予選レースウイナーとなり、続く決勝ではポール・トゥ・ウインを飾った。
2位は日本のスーパーGTでお馴染みのX WORKSからの参戦となったマーチー・リー(アウディスポーツ・アジア・チーム・X Works/アウディR8 LMS)、3位にはエヴァンゲリオンカラーのEVA RT TEST TYPE-01 TSRT R8をドライブしたデイビッド・ウェイアン・チェン(アウディスポーツ・アジア・チームTSRT/アウディR8 LMS)が入っている。
アウディやフォルクスワーゲン、MG、Lynk&Co、ホンダ・シビック等がエントリーに名を連ねたマカオ・ギアレースは、元WTCC世界ツーリングカー選手権チャンピオンのロブ・ハフ(MG Xパワー/SAIC MG MG6 XパワーTCR)が予選、予選レース、決勝レースのすべてを制し、“ハットトリック”を達成したかに思われた。
だが、レース後にマ・キンファ(シェル・チームワーク・Lynk&Coモータースポーツ/Lynk&Co 03 TCR)との接触に対して、30秒のタイムペナルティが課せられたことでハフの勝利は剥奪され、優勝トロフィーはジー・チェン・ジャン(シェル・チームワーク・Lynk&Coモータースポーツ/Lynk&Co 03 TCR)の元に移っている。
この他、マカオ・ツーリングカップではワン・ロング・ウォン(ミツビシ・エボ10)が、グレーターベイエリアGTカップではデビッド・パン(チームTRC/メルセデスAMG GT4)がそれぞれ勝利を飾った。