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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.11.25 17:46
更新日: 2020.11.25 18:02

SCB第10-11戦:伏兵たちの饗宴。シボレー勢が3連勝でトヨタを逆転、王座争いも接戦に

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海外レース他 | SCB第10-11戦:伏兵たちの饗宴。シボレー勢が3連勝でトヨタを逆転、王座争いも接戦に

 続くレース2は前戦10位でリバースポールを得た、その“元F1ドライバー”ことルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)が最前列からスタートを切り、2014年以来のタイトル獲得に向け2番手セラ、3番手カサグランデ、そして4番手リカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ)らを抑えて1コーナーへホールショットを決めていく。

 しかし元跳ね馬ドライバーの操るトヨタ・カローラは、デビュー時のようなアドバンテージを見せることができず、背後のセラがすぐさまトップを奪取。バリチェロはアーリーピットで義務作業を消化し、優勝戦線に喰い下がる戦略を採る。

 その背後でシボレー同士のバトルに持ち込んだのがレース1リタイアに終わっていたコデアで、フレッシュタイヤを活用して13周目にセラをかわす怒涛のチャージで2番手へと上がってくる。

 するとファイナルラップの21周目にふたつのドラマが発生し、3番手セラがネルソン・ピケJr.(フルタイム・バッサーニ)にかわされ、ピケJr.は前戦に続いて3連覇王者攻略に成功。すると首位を走っていたバリチェロのカローラに異変が襲い、早めの給油によるガス欠症状でまさかのスローダウンを喫し、みるみるポジションを失っていく。

 そのままフィニッシュラインに到達したところでバリチェロは3位にまでダウンし、その手から優勝がこぼれ落ちる失意のチェッカー。2位ピケJr.の前方でラインを通過したコデアが、まさかの逆転劇で2015年以来のSCBキャリア通算9勝目を獲得した。

「なんてクレイジーな日なんだ!? まるで天国と地獄を通り抜けて、もう1度天国に戻って来たような気分だ」と、午前はポール発進の好機をアクシデントで失い、その結果レース2での優位を手にした自らの状況を振り返ったコデア。

 一方、選手権首位で挑んだトヨタのカミーロは、レース1でオイルポンプの不調に見舞われリタイア。すぐさま修復を果たしたチームはレース2にカローラを送り出すも、ピットスタートから11位までの挽回が精一杯。土曜勝利のマウリシオと、同じく土曜3位、日曜を9位と4位で終えた宿敵セラのふたりに、1点差のランキング2位まで詰め寄られる大接戦の展開となった。

 また、このゴイアニアのリザルトにより、ライバルが30点差を得るたびにブランドごとに当該シーズンで2度の使用権利が解放される“アップデート・パッケージ”の活用をトヨタに許可することを意味し、カローラにとってはこれが最初の機会に。

 前半戦でトヨタ陣営に大差をつけられたシボレー勢はすでに2度のアップデートを済ませており、その開発成果こそが現在のクルーズのパフォーマンスに繋がっている。

 12月11~13日にインテルラゴスで開催される“スーパーファイナル”では、各ドライバーに最大60点獲得の可能性が残されるが、717点のトヨタに対してシボレーは762点とここへ来て逆転に成功し、シリーズ久々のマニュファクチャラー争いにも注目が集まる。

土曜のポール獲得に続き、ギリェルメ・サラス(KTFスポーツ)が日曜レース1を制し、シリーズ初優勝を飾った
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レースペースで勝算がないことを悟ったルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)は、日曜レース2でアーリーピットを選択するが……
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まさかのガス欠で最終周に失速。コデアとネルソン・ピケJr.(フルタイム・バッサーニ)に先行されてのチェッカーに
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バリチェロはランク4位、勝者コデアは同8位で、12月11〜13日のインテルラゴス“スーパーファイナル”に臨む
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