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投稿日: 2021.03.25 21:00
更新日: 2021.03.26 11:58

佐藤万璃音が語るFIA-F2トライデント残留に至った経緯「納得できる体制を作り上げた」【独占インタビュー】


海外レース他 | 佐藤万璃音が語るFIA-F2トライデント残留に至った経緯「納得できる体制を作り上げた」【独占インタビュー】

──今季は8大会だけで公道レースが多いですね。
「僕自身、F2で公道レースの経験がありません。ソチはパーマネントみたいなものですし。モナコもバクーも経験はありません。まあ、ジェッダは誰も走った経験ありませんけど。モンツァは良く知っているから、しっかりと結果を出したいですね。とにかくサーキット入りして、チームも僕もいかにクルマを早く合わせ込めるかが大事となります」

「昨年12月のF1テストが今季のF2に役立つかどうか、プレシーズンテストを終えて改めて考えてみましたが、やはりクルマが違いすぎます。でも、F1のクルマに乗ってF2のクルマに乗ると、メチャクチャ遅く感じられますね。速度感に関しては以前よりも余裕が持てます」

「F2はそもそも低速コーナーの速度がかなり遅い。僕が乗ってきた旧F3と比べても遅い。タイヤ温存のため、F2では意図的に遅く走る必要があるとも言えます。しかも、F2は旧F3みたいにもっと高いコーナリング速度で走っていたクルマよりも低速コーナーでの安定感に欠けます」

──自身の今季ドライバーズランキング予想は?
「もちろん、今年のうちにスーパーライセンスを取れるくらいのランキングで終えたいですね。まあ、それほど甘くは無いでしょう。ともかく、僕の持っているスーパーライセンスポイントは、2019年ユーロフォーミュラ・オープンのチャンピオンとして獲得したものが今年いっぱいで期限切れになってしまうと思うので、今季のF2で15ポイントを追加しなくてはいけません」

──チームメイトのベント・ビスカールはどんな人ですか?
「レースランに関しては、昨年のいまごろの僕と似たようなところがあって、これから勉強すること、覚えることがいっぱいある感じでした。ただ、一周をまとめてくるという部分では結構巧いと思いますね。とりあえず嫌なヤツではない(苦笑)。うまくやっていけると思います」

──今季、F2以外で走る可能性はなかった?
「うーん、無かったですね。いま、これはやり遂げなければいけないと思っています。これ以外にやることは思いつきません」

──角田裕毅選手のF1での能力をどう見ていますか?
「バーレーンのF1プレシーズンテストに関しては、あれが速かったかどうかは彼本人も分かっていないでしょう。F1のテストはF2のテスト以上にタイムは参考になりません。開幕戦バーレーンGPの金曜日になるまでは誰も分からないでしょう。もちろん、関係者ではない第三者はあのパフォーマンスを受けて嬉しいと感じるでしょうが、本人は2番手タイムを出しても何も思っていないはずです。チームもそれは同じでしょう」

「世界のトップドライバーがF1には集まっているわけですから、どうなっても不思議じゃないですよね? もちろん、裕毅は速いし良いドライバー。メンタルも強い。でも、F1はそれほど甘い世界ではないと思います。ただ、昔から付き合っているドライバーだから、うまく行ったら嬉しい。同じ日本人で一緒にレースをやってきましたしね。そんな彼がF1でぜんぜんダメだったら、僕自身も否定されちゃうわけですから」

「彼はメンタル強いですよ。たしかに、ユーロフォーミュラ・オープンでチームメイトのリアム(ローソン)とスパ・フランコルシャンのレースで絡んでリタイアし、コース脇に座り込んじゃうようなところはありますよ。でも、彼は怖いもの無しなんですよ。座り込んじゃうのもメンタルが弱いわけじゃなく、勝てるレースを失って残念だったというだけに過ぎないでしょう」

「僕自身は当てられてリタイアしても、そこに居た自分が悪かっただけと考えています。だから、クルマを降りて感情を露にすることもありませんね。もちろん、時と場合によりますけれど、週末の初めから調子が悪ければ“そういう日もあるよね?”となります。基本的に僕は昔から、“当てられるような場所に居たオマエが悪い”と周囲から言われているので、どれほど見えない後ろから追突されても、“そんなヤツの近くで走っている自分が悪い”というメンタリティです。そういうふうに仕込まれてきました」

「もちろん、絶好のチャンスが当てられて絶たれたとなったら、さすがにガッカリするとは思いますよ。たぶん態度にも表わすと思います。まったくブレーキングしないで突っ込まれたら、そりゃあ話が違うだろうと。でも、相手が得するわけでもないのに突っ込んできて、両者痛み分けくらいならしようがないですね。もちろん、僕とタイトルを争っているドライバーから突っ込まれて、僕からチャンピオンを奪おうという状況なら話は別ですけれど。とにかく昨年は一度もそういう立場に居ませんでした」

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 体制を自ら仕切り直して再びトライデントから2021年シーズンのFIA-F2へ挑む佐藤万璃音、今週末の開幕大会に注目したい。

2021年のプレシーズンテストに参加した佐藤万璃音(トライデント)
2021年のプレシーズンテストに参加した佐藤万璃音(トライデント)
2021年のプレシーズンテストに参加した佐藤万璃音(トライデント)
2021年のプレシーズンテストに参加した佐藤万璃音(トライデント)


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