──予選でタイヤを2セットしか使用しなかった理由はなんですか?
岩佐:事前のミーティングで、僕たちドライバーは3セットを使いたいと言いました。ですがチームは、3セットを使ってしまうと、各スティント間の時間や場所取りで厳しくなるから、と。
──レースを見据えた戦略というより、純粋に予選でフリーエアーで走りたかったのでしょうか。
岩佐:そうですね。もちろんレースでもその部分は有利になりますが、予選だけを考えても2セットがいいという判断でした。
──フリーエアーなら、もっと上にいける実力があるとチームは考えていたのでしょうか?
岩佐:そうですね。
──1秒以内に22台が入るという接戦は予想していましたか?
岩佐:テストのときからそのような予想はしていました。ただ、今感じているのは、ほんのちょっとしたミスや細かなセッティングの違いが、大きなタイムロスにつながるのだなと痛感しました。これからは今以上に、もっと自分のドライビングを適応させたり、データ分析をしっかりとやっていく必要があると思いました。
──ここはオーバーテイクが難しいと思いますが、同時にタイヤも持たせないといけないところですね。
岩佐:はい。僕たちはニュータイヤの本数で有利ではありますが、とにかくレース2を考えても、ポイントが獲れるくらいの順位までは上げたいと思っています。
──スタートからの1周目の攻防が鍵になりそうですね。
岩佐:そうですね。クラッシュは避けるべきですけれど、かといってそれを恐れて引きのレースをしてしまうとこのカテゴリーでは上にいけない。スタートからプッシュしつつ、同時にチェッカーまでタイヤを持たせる。そんなレースをしたいと思います。